2020.10.22

飛行機で歯医者にいって感じた島暮らしの魅力

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鳥谷部大樹  2020年3月、住み慣れた東京から家族5人で沖縄県久米島に移住しました。サトウキビとパイナップル畑、バナナの木に囲まれた自宅オフィスから、well-being(幸せ)についての研究とワークショップ、幹部向けパーソナルコーチング、コーチングトレーニングをしています。

ウィルグループ非公式の久米島営業所

久米島の自宅に、ウィルグループ非公式の久米島営業所を設立して早半年が過ぎました。

 

(こんなところに住んでます)

自宅から1キロほど離れたところにある展望台から見つけられた我が家(オレンジの〇)

久米島の中でも標高が高いところにある集落に住んでいるため、本当に人が少ないんです。

 

だから、子供たちも思う存分伸び伸びと暮らし、三女はたいていオムツでお散歩です。

自宅裏のサトウキビとパイナップル畑を、まるで自分たちの庭であるように伸び伸び散歩する次女と三女

半年ぶりの島外へ

移住後半年間、一度も島外に出ることなく

(本来ならば東京出張が月に2回ほどあったのですが、世界がこんな状況ですので)

豊かな自然に囲まれ、平和で落ち着いた毎日を過ごしてきました。

 

ところがこのたび、次女の虫歯の治療のために、

ついでに家族全員がクリーニングをしてもらうために、

半年ぶりにとうとう島を出て、那覇の歯医者に出かけてきました。

 

就活生だった頃、自家用ヘリを操縦して蕎麦を食べに行くセレブな社長がいました。

 

我が家は、飛行機にのって歯医者に行きました。(セレブではなく島事情)

 

しかも、飛行機も歯医者も予約タイミングをうまく合わせられず、

意に反して、3泊4日、歯医者のための那覇滞在となりました。

 

半年ぶりに、島を出たことで、いろいろ感じました。

しょうもなことも含めて、今回はそのレポートです。

①やっぱり、鳥谷部家は本屋大好き

久米島には本屋がありません。公立図書館は開館準備中です。

 

アマゾンでなんとか欲求充足していましたが、やっぱりリアル書店は最高でした。

 

那覇にいるというのに、一番魅力的な場所、長時間滞在したのはジュンク堂書店でした。

無我夢中で本を読み続ける1年生次女。長女もどこかで没頭中

ちなみに久米島には、宮崎駿氏が3億円かけて設立して久米島に寄贈した学童があります。

 

蔵書は6000冊あまり。

先日は宮崎さんから「鬼滅の刃」が贈られてきました。

どれだけ毎日本に囲まれていても、「この本は学童にはないね」と発見を喜ぶ、

本が大好き、本屋が大好きな子供たちでした。

学童の、図書館へ上がる階段下を、自分の居場所のようにして何かを読みふける長女

②マクドナルドが最高だった

沖縄に暮らすと、これまで楽しみだった沖縄料理は日常食になります。

 

本場の沖縄料理を、新参者の我が家が作ることはなかなか難しくても、

お向かいのおばちゃんがいろいろと作って持ってきてくれる&教えてくれる。

それがとびきりおいしい。

 

なので、那覇に滞在しているとはいえ、あえて沖縄料理を食べる必要もないのです。

観光客価格で食べる気もしないのです。

 

妻「じゃあ、何食べる?」

僕「今晩はさ、大戸屋にしない?」

妻「それ最高!久米島にはないからねーーーー。」

 

大戸屋が、初日の夕食でした。

 

そして2日目。

 

僕「はあ。今晩は何食べるよ?」

娘「マクドナルド!久米島にないもーーーーん」

 

って、マクドナルドになりました。

 

何日ぶりに食べる食事よ??というほおばり方。マクドナルドは最高のぜいたくだったようです

ちなみに、前日、ゆいレールにのっていたときの姉妹の会話が奇怪でした、きっと。

 

「あーーー、おねえちゃん、あそこにマクドナルドあるよ!」

「ほんとだ、マクドナルドだ!!本物だ!」

「那覇にはマクドナルドがあるんだね!!」

 

って、どこの国から(星から)来たんだよ、って思わず突っ込みたくなる、

天真爛漫な姉妹の会話でした。

島には、いろいろなものがない

本屋も、マクドナルドも、久米島にはないのです。

 

一方、那覇という街には、住んでいた東京には、あらゆるものがあるのです。

 

久米島は、都会の便利さを知っていれば、不便と言えば不便です。

 

しかし、そんな久米島に住んでいても、決して不幸せではないのです。

 

むしろ、都会にいたとき以上に、幸せを感じているのではないかと思うのです。

 

それはなぜか?

 

その答えが、歯医者で那覇に来たことによって、明確にわかった気がします。

③鳥谷部家にとっては、豊かで美しい自然に囲まれていることが幸せ

あくまでもこれは、鳥谷部家がそうであるという話ですが、

我が家にとって、自然のそばで生活できるということは幸せなのです。

 

品川に住んでいたときは、朝起きるとバスや車の音が聞こえました。

久米島では、美しい鳥の囀りを耳にしながら目覚めます。

 

品川では、朝日は建物に切れられて光の筋として届きました。

久米島では、海からまんまるの太陽が昇るさまを眺め続けられます。

日の入り時刻には、太陽とともに海に浸ることができます。

 

注意力を奪うカラフルな広告はなく、天然の緑が広がります。

 

夜空に星が見えなかったのは、明るすぎたからだとわかりました。

太陽が沈んだ後の漆黒の世界には、天の川銀河がはっきりと見えます。

暗闇はバリューなのだと実感します。

世界は、もっと暗いほうが美しいものを見ることができるのかもしれません。

 

そして、ちょっと難しい問題を抱えても、大きな空ときれいな海の間にいると、

心身の疲労感が和らいでくることを感じます。

 

僕は(僕たちは)こういう環境を求めていたんだな、ということを、そこを出て、

一時的に別の環境に身を置くことで、よりはっきりと感じることができました。

 

そうして過ごしたこの半年間、僕自身の実感をとっても、家族の様子を見ても、

ますます健康になっているのです。エネルギッシュになっているのです。

 

まさに、well-beingを実感し続けているのです。

 

昨今、自然はwell-beingに影響するというたくさんの報告を目にします。

その報告は、まじめに受け入れる価値があるものだなと、再認識します。

 

とはいえ、先日は、台風9号の直撃で怖い思いをしたことを投稿しました。

自然は美しいだけでなく、過酷な体験をも突き付けてきます。

 

それも理解したうえで、well-beingと自然の関係とはいかなるものか、

このあたりを自分の生活環境を通じてこれからも考え続けていきたいと思います。

日の入り時刻に間に合うように、とにかく急いで海に向かい、家族で海水浴をします

あなたのwell-beingに大きく影響を与えるものは?

鳥谷部家の場合は、第一に自然環境に身を置いていることでした。

 

では、あなたにとっては何でしょうか?

 

私は、〇〇なとき、well-beingである。

 

こんな自問自答をするところから、well-beingへの第一歩は始まるかもしれません。



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鳥谷部大樹 
2020年3月、住み慣れた東京から家族5人で沖縄県久米島に移住しました。サトウキビとパイナップル畑、バナナの木に囲まれた自宅オフィスから、well-being(幸せ)についての研究とワークショップ、幹部向けパーソナルコーチング、コーチングトレーニングをしています。

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