2020.04.14

well-being magazine②~腹八分目がいいよ~

twitter facebook hatena
鳥谷部大樹  2020年3月、住み慣れた東京から家族5人で沖縄県久米島に移住しました。サトウキビとパイナップル畑、バナナの木に囲まれた自宅オフィスから、well-being(幸せ)についての研究とワークショップ、幹部向けパーソナルコーチング、コーチングトレーニングをしています。

ウィルグループのwell-beingワークショップ

僕がウィルグループ内で続けているwell-beingワークショップは

これまで800人くらいの社員が受講してくれました。

複数の事業会社から社会人歴も様々なメンバーが集まって行うグループ横断の研修。
お互いから学ぶwell-beingにつての考え方も多彩なものに。これもグループ経営のだいご味。
(集合研修は2019年時点のものです)

well-beingの研究の願いは、当たり前のレベルを上げること

多くの人が前向きに受け止めてくれているようですが、

なかには受け止め方に戸惑う人も少なからずいるようです。

率直に感想を聴かせてくださる方のコメントを引用すると、

「内容が“当たり前”すぎる」ゆえにそういう気持ちになるそうです。

 

 

当たり前すぎる。

それには僕も同感なのです。

 

 

実際、well-beingって、高名な研究者の話や分厚い本を紐解いても、

たとえば子供のころにおじちゃんやおばあちゃんに「大切だよ」と

教訓としても、お説教としても、すでに聞かされてきたことと、

だいぶ重なるものがあるなあと思うのです。

 

 

しかし、「当たり前」という姿勢は内省が行き届かない暗闇を生み出すことも事実です。

だから、well-beingの研究成果は、その暗闇と対峙する方法を示し、

当たり前のレベルを上げるための視点として活用されることを願っているのではないかと、

僕は受け取っているのです。

Physical well-being/身体のwell-being

今回は、タル・ベン・シャハー博士のSPIRE理論の「P」

すなわちPhysical well-being/身体のwell-being についてですが、

これも当たり前の情報を多く含んでいるはずです。

いかがでしょうか。

ブルーゾーンという健康のための学習教材

ブルーゾーンとは、長寿の人々が数多く暮らす特別な地域のことです。

100歳を超える人々が多数暮らしています。

 

 

日本では沖縄がそれに該当します。

ほかにはサルデーニャ島(イタリア)、イカリア島(ギリシャ)、

ロマリンダ(米カリフォルニア州)、ニコヤ半島(コスタリカ)などだそうです。

 

 

これらの地域に共通する長寿者を生み出す条件とは何でしょう。

それは「食事」「睡眠」「運動」です。

  • 「健康的な食事は、あまた出版されるダイエット本からではなく、ブルーゾーンから学びましょう。」

このレポートでは、僕にとって一番印象的だった「食事」について触れたいと思います。

食事や睡眠や運動について、それこそ僕はGoogleを超える存在ではありませんので、

ご興味ある方はそれぞれで探求していただけるとよいでしょう。

久米島にきて初めて食べたサクナ

話は少しそれますが、久米島に越してきて沖縄らしい食事も妻のレパートリーになりました。

 

 

たとえばある日の夕食

・漁協で大人買いした天然もずく5キロの一部をもずく酢に
・ソーキとこんにゃく、ネギの塩煮
・サクナ(長命草)のおひたし
・白米

この「サクナ」という食べ物、こちらにきて初めて食べました。

海辺の岩場とかにもたくましく育っている植物です。

自分で採取したら無料です。やまほど採れます。

超絶に栄養価が高そうな苦みが特徴で、

不慣れな我が家はどうしても顔をしかめて食べざるを得ないものなのです。

調べてみると、実際に栄養価はかなりのものらしく、

健康と免疫力強化のため、子供には文句とともに飲み込ませています。

妻は刻んでスープに入れたりといろいろな工夫を講じています。

腹八分目の大切さ

話を戻しますが、タル博士の「食事」についての話で

僕にとってとても印象的で具体的に行動できそうなものを簡単に紹介すると、

  • 質も重要だが量はもっと重要である。いくら質がよくても食べすぎは禁物で腹八分目が一番いい。加工食品ではなく、自然食品を中心とし、砂糖を控えめに野菜や大豆を積極的に食べるようにしましょう。

僕がわが身を振り返ったのは「量」についてなのです。

質は前々からできるだけ注意していたとは思うのですが、

腹八分目を超えてついつい食べ過ぎている自分に気が付きました。

 

 

おいしいものをたくさん食べるのもwell-beingな気がする。

でも、今この瞬間の欲を満たして感じる幸せ以上に、

いつまでも続く幸せのためには腹八分目でいたほうがよい。

それこそwell-beingな人生。

僕がブルーゾーンという教材から学んだのはそんなことでした。

 

 

「今この瞬間」と「これから先々」という一見両立しがたいものをどう両立するのか、

ここで統合の葛藤を経験することになるのですが、

それがwell-beingを実現するために大切、

それ以降、僕はよりスローに、より一層味わうことを心がけています。

人材開発部のオンラインランチ

終わりに、食事について最近面白かった部内の取り組みを書いてみると、

人材開発部はオンラインランチをやってみました。

 

 

この経験と、その後偶然同僚から届いたメールから考えたことを

次の機会にはレポートしたいと思います。

 

 

そこからSPIREの

Relational well-being/人間関係のwell-being

について考えたいと思います。



twitter facebook hatena

この記事を書いたレポーター

鳥谷部大樹 
2020年3月、住み慣れた東京から家族5人で沖縄県久米島に移住しました。サトウキビとパイナップル畑、バナナの木に囲まれた自宅オフィスから、well-being(幸せ)についての研究とワークショップ、幹部向けパーソナルコーチング、コーチングトレーニングをしています。

このレポーターの記事

もっと見る