2025.01.08

能登半島地震から1年~WILLハート会の活動~

twitter facebook hatena
WILLハート会 ウィルグループの有志社員で構成される、子どもたちのために寄付や支援活動を企画・運営する団体です。
  • WILLハート会事務局の吉野です。
    ハート会一同、2025年もどうぞよろしくお願いいたします。

    角さんの年頭挨拶にもありましたが、WILLハート会は能登半島地震において、多くの方の協力をいただきながら様々な活動を行ってきました。
    今回は、WILLハート会がどのような活動をしてきたか皆さんにお届けさせてください。
    協力してくれたウィルグループ社員の声を掲載していますので、ぜひ最後までご覧いただけると嬉しいです。

令和6年能登半島地震

あれから1年が経ちました。

復旧復興は少しずつ進んではいるものの、9月には豪雨災害もあり、まだまだ多くの支援が必要な状況です。

発災直後、現地調査に赴きましたが、本当に言葉が出ませんでした。

そんな中、自分たちも大変な状況にも関わらず、金沢支店が全面協力してくれることになりました。

おかげさまでWILLハート会は継続的な支援活動をすることができました。

金沢支店の皆さまをはじめ、ご協力いただいた皆さま、快く送り出していただいた上長やチームメンバーの皆さま、本当にありがとうございます。

今回は能登半島地震・豪雨における、WILLハート会の取り組みを少しでも多くの人に知ってもらいたく、これまでの活動を紹介します。

ボランティアに参加してくれた方々です。
本当にありがとうございます。

sonaeru能登半島

sonaeruとは、災害時の子ども支援です。

日本国内の災害発生時に質の高い教育支援を一刻も早く届けるため、平時から自治体・企業・NPO等の間で災害時の連携内容についてアライアンスを組んでおくことで、迅速な支援活動を行います。(詳細はこちら

sonaeruでは、これまで長野・熊本・静岡で活動をしてきました。

当時の様子は過去のBIG SMILE(熊本静岡)をぜひご覧ください。

 

今回のsonaeru能登半島では、避難所内の図書室を活動拠点とし、1月から3月までの3か月間活動していました。

移動だけでも往復3時間、到着してからはずっと子どもたちのサポート。

これを通常業務と並行しながら、金沢支店を中心に、平日休日問わず毎日対応してくれました。

学校は休校、いつも遊んでた公園はがれき置き場に、親は復旧作業に、子どもの居場所が少なくなっていました。

子どもたちがみんなで集まれるように。

親御さんが家族で暮らすための作業に専念できるように。

そんな想いを込めて、「みんなのこども部屋」を運営していました。

当初は参加者の負担を考慮し、1か月程度で終了する予定でしたが、金沢支店メンバーの「子どもたちの新学期が始まるまでは活動させてください!」という声や支援先の親御さんの声を受けて、3月まで継続することになりました。

活動中はたくさんのことがありすぎて、ここには書ききれないので、気になる方は参加社員に話を聞いてみてください。

子どもたちからのメッセージ。
乳幼児から高校生まで幅広い年代の子どもたちがいました。

みんなのメッセージやアルバムは拠点に寄贈されました。
後日、お祭りに招待され子どもたちと再会することができました。

のと未来トーク

「これからの能登をどうしていくか、そのまちに住む当事者のみんなで考える」ことをコンセプトとした対話の場です。

WILLハート会のパートナーであるNPOカタリバが、石川県から企画運営を受託し、ウィルグループと共催することになりました。

詳細は特設ページをご覧ください。

ネガティブな場となってしまうことも覚悟して臨みましたが、地元の方々は非常に力強く、「震災前よりも魅力的な地元にしたい!」「能登の魅力を全国に、世界に!」という想いを持った方が多く、非常にポジティブな機会となりました。

ウィルグループ社員は、対話会のファシリテーションや議事録などのサポーターとして参加しました。

被災エリア毎に開催、毎回50名以上の地元住民が参加し、各種メディアにも取り上げられていました。

地元の方々の声をイラストでまとめたもの(一部)です。
上記で案内している特設サイトですべて見ることができます。

sonaeru輪島・ボランティアセンター運営

のと未来トークで復興ビジョンを定め、ようやくこれからというタイミングでの豪雨災害。

土砂で町や村が分断され、県のボランティアセンターではカバーできないエリアが多く発生しました。

そこで、今までの子ども支援に加え、地元住民のニーズを把握しながら活動を行うボランティアセンターの運営も行いました。

自衛隊の入れない個人宅の泥かきや、地元住民の集まる公民館のがれき撤去など力仕事のボランティアも多くありました。

年末の忙しい時期にも関わらず、北海道や福岡からウィルグループ社員が協力に駆けつけてくれました。

左:被害の少なかった道の駅でのsonaeu輪島
右:ボランティアセンターの運営

協力してくれた社員の声

一部ではございますが、協力してくれた社員(敬称略)の声を掲載します。ぜひご覧ください。

  • 【WRK-LC金沢 市川 未奈】
    sonaeruに参加して能登震災が起きてからもう1年が経過し、私たちは被害も少なく、あーもう一年か・・・という感覚です。
    しかし、能登や七尾に住んでる方たちは今でも避難所生活を強いられているんだよね、あの時の恐怖を抱えながらこの一年生活してきたんだよね、、、、と考えさせられています。
    それもsonaeruの活動に参加して現場を見て、子供たちや避難所生活の方と触れ合ってきたからこそそう思えていると思います。
    子供たちにとって私たちの活動が今後生きていく中でかけがえのない時間だったと思ってもらえると思います。
    3~4か月の活動でしたが私にとってはとても濃い時間でした。
  • 【WRK-LC金沢 中川 瑛美】
    能登半島地震ボランティアを長期にわたり参加させていただき、人の”ぬくもり”をたくさん感じることが出来ました。
    悲しい出来事で辛い日々の中にも、”ありがとう”が多く飛び交う避難所、お先真っ暗で今日を生きるのに精一杯なはずの被災者の笑顔、子どもの些細なことも明日に生かすための毎日の反省会、どれも想像していなかった風景でした。
    自分自身地元で勤務させていただいているのもあり、あの日の恐怖を少しでも希望にかえていただけるよう力になりたいと参加したはずが被災者の皆さんは私たちが思っている以上に力強く逆にエネルギーをもらいました。
    このような機会があることも、そこに参加してくれる人がいることも当たり前ではなく私が現地で一番感じた人の”ぬくもり”が存在しているんだと、そしてそれが一人二人とかではなく、かなり多くの人々によって起きていると感じました。
    こんな貴重な経験が出来てうれしかったです!
  • 【WRK-LC金沢 加藤 綾】
    ハート会のボランティアに参加して、目には見えない達成感を感じています。
    自然災害があった地域の子どもたちは、明るくみえてどこかナイーブで常に緊張しているような雰囲気を感じました。
    皆んな心のどこかで落ち着ける場所=居場所を探している。
    子どもたちにとって私たちは大人なので、一緒に時間を過ごすという事が居場所と安心感を与えられていた気がして、この活動の意義を感じました。
    子どもとコミュニケーションを頑張ろうとするのではなく、誰かのハート(心)を安心させるということに存在意義を感じられた、とても貴重な機会でした!
  • 【WRK-LC金沢 村手 愛】
    今回、初めて被災した方へのボランティアをさせていただきました。
    被災をすると当たり前にあったしあわせが一瞬で消えてしまい自分の住み慣れた町だけではなく明るい気持ちまでもがなくなってしまうと実感しました。
    もうすぐ震災から1年たちますが石川県のスタッフさんをヒアリングすると震災で仕事がなくなってしまったのでと登録に来る方もいます。
    3月にボランティアが終わってからなかなか被災地に行くことがないので私たちにとっては当たり前の日常が戻ったような気はしますがまだまだ被災というのは心にも生活にもずっと影響を及ぼしてしまう辛いものだなと改めて感じることがあります。
    日常が消えてしまい辛い気持ちのこどもたちが楽しそうに遊ぶ姿に私も喜びを感じることができ被災というものについて真剣に考えることができたのはボランティアがきっかけです。
    この活動でできた七尾の方とのつながりはとても大切で記憶に残るものだと思っております。
  • 【WRK-SA営推 庭野 美香】
    現在在宅メインで業務をしており、出社するとしても新宿の本社にたまに出社するくらいでした。
    そんな中初めての金沢支店へ伺い、そのメンバーと一緒に訪れたことのない地域のボランティアに行く、なんだかとても不思議な体験でした。
    もったいないくらい快適に楽しくボランティアをさせていただいたのが本音です。
    支店や事業部を超えての社員の交流、またNPO団体の方々などを活動が出来たのは非常に新鮮でこういった活動をしているウィルグループって純粋にかっこいいな、と思いました。
    そんな活動に少しですが参加できたことを光栄に思います!
  • 【WRK-LC福岡 平田 正太】
    現地の方へポジティブな影響を与えたいと参加を決意し、行政の支援が行き届かない主に個人宅からの要請から泥かき作業を中心に活動を行いました。
    傾いた信号機や家屋が潰れてそのまま車が下敷きになったままの建物、地面が隆起してひび割れた道路や歩道などかなり状況は深刻で、私たちの手でどうにもできない状況に少しもどかしさを感じつつ、住民の方にとって必要な支援ができたと実感しました。
    一人でも多くの方の支援が必要な状況なので、この投稿を機に少しでも被災地支援を決意してくださる方がいればと強く願います。
  • 【CON技術本部 山下 泰斗】
    今回ハート会のプロジェクトに参加させていただき、能登の皆さんとのディスカッションの運営をサポートさせていただく中で、復興に向けて逆境を乗り越えようとする心の底から湧き上がるエネルギーや絶対に屈しないとう想いを強く感じました。
    被災者の中には能登に魅力を感じ都会から移住をしてきた方々も多くいらっしゃって、困難な状況下でも様々な背景を抱えた人たちが交わり合い支えあっている様子が印象的でした。
    だからこそいろいろなアイディアが沸きあがり、その混血した状態こそが復興に向けた大きな鍵なんだと気づきを得ました。
  • 【CON営業本部 井本 有治】
    能登に行った際は、あたり前にくる毎日を自分なりに挑戦しながら楽しんで暮らしている自分がいて、一方であたり前じゃなくなった日々の中、元の暮らしを取り戻すことだけを願って懸命に生きている方が、たった数時間移動する距離で起きている現実の恐さを感じました。
    また現地の子供たちの「ばいばい、またね。」という言葉を聞けた時、自分にできうることがあるのなら、なんでもするべきだな。と感じました。
    ウィルハート会が活動できているのは、皆様の理解と支援のおかげです。
    本当にありがとうございます。
    またいつどこで被災が起きるかわかりませんが、窮地にたった方々にいつでも手を差し伸べるウィルグループであり続けてほしいと思っています。
  • 【CON管理本部 村田 朋子】
    自分にできることをやりたい、現地の状況を自分の目で確かめたいという気持ちから、ボランティアへの参加を決めました。
    現地は、想像していた以上に震災の爪痕が残っていて、言葉を失うほどの衝撃を受けましたが、その中で生活をしている住民の方々や子供たちはとても元気で明るく、前に進もうとしている姿を見て、私自身が勇気をもらいました。
    現地に行かないと分からない。現地でしか得られないことがある。そう強く感じた貴重な経験となりました。
  • 【WRK-LC新宿 山本 雄大】
    震災当日、僕は家族とお正月テレビをみてました!そんな中の速報。
    翌週には現地にいかせていただきました。そこで、1人のおじさんが声をかけてくれました!
    [君たち何しにきてるの??ボランティア?輪島から俺は逃げてきたんや、大事なものも人も置いてきた。
    ご飯は毎日パン。自衛隊の方が水は持ってきてくれる。ボランティアの方には本当に感謝してる。
    孫もまだ小さい。。。。助けてくれ、頼む]
    この言葉が、僕の原動力でした!
    想いをカタチにするってとても難しい。
    でも、想いに共感して1人じゃできないけど皆で力合わせて信じて動けば動かせるものは多くあるということを感じました!
    そんな支援ができる、ウィルグループは他にはきっと経験できない、貴重な魅力がある。
    今年は笑顔が増えること願います!
  • 【WRK-SASS 上谷 菜摘】
    ヒト・モノ・カネ・情報が揃った状態でないと、全く同じ経験をした者同士でないと、共感は無力であると知りました。
    現地は、想像よりもボロボロでした。
    ただ、子どもたちの笑顔はいつ何時も無条件に笑顔をくれることも体感しました。
    「仕事ができた」「家を整理できた」「遊び場ができて子どもが明るくなった」と感謝してくれる大人たちに触れました。
    子どもたち、関わる方々が少しでも前を向ける支援を考え、継続していきたいと強く思います。

さいごに

このような活動ができるのは皆さまの支援のおかげです。本当にありがとうございます。

WILLハート会としての支援は一区切りとし新たな支援の仕方を検討中ですが、現地はまだまだ支援が必要な状況です。

能登はとってもいいところです。観光でもボランティアでもいいのでぜひ足を運んでみてください。

 

今回は能登半島における活動をお届けしましたが、WILLハート会では災害支援だけではなく、全国の子どもたちを対象にたくさんの支援をしています。

WILLハート会に興味ある方は、willheart@willgroup.co.jp までご連絡ください。

ここまでご覧いただきありがとうございました。



twitter facebook hatena

この記事を書いたレポーター

WILLハート会
ウィルグループの有志社員で構成される、子どもたちのために寄付や支援活動を企画・運営する団体です。

このレポーターの記事

もっと見る