ハーバード大学から新しい仲間が増えたよ
- 今回の「人開スマイル」の投稿は、久米島在住、ウィルグループにwell-beingの知恵とコーチングを普及している鳥谷部が担当します。
まだ見ぬガンターを、少しだけご紹介します
この秋から、ガンターという新しい仲間が人材開発部に増えました。
ハーバード大学で心理学を学び、剣道で心身を鍛え、絵を描くことを趣味としています。
入国はもう少し先になりそうですが、メリーランドからウィルグループの仕事に携わり始めています。
今回の人開スマイルでは、僕からガンターへの5日間のwell-being研修で話したこと、
お互いに話し合ったことなどを通して、まだ見ぬガンターについて、
みなさんに少しだけご紹介できればと思います。
ガンターの、ここがよかった!
ガンターと話していてすごいなあと感じたことは、
・「わからない」と簡単に言わない
・知識同士の結合がとても早い
ということでした。
ガンターが「わからない」というときは、2つの理由があるように見えました。
・明らかにその知識をもっていないから「わからない」
・日本語としてうまく表現できないから「わからない」
しかし、どんな質問にも、自分のこれまでの経験や学習を総動員して自分なりの答えを出そうとする
とても忍耐強い思考力を持っているなあと感じました。
知識の結合に関しては、前日の断片的な知識を活かして未知のことを推察する力が高く、
「おお、そう言われるとそうだよな」とこちらが勉強になることが多くありました。
また、ガンターは、日本についての話をしているとき、よく笑顔になりました。
日本語についても好奇心や学習欲がとても強く、
たとえば「ガンターのwell-beingで中心となっているものはなんだろう?」というくだりで、
「ちなみに、“中心となっている”という日本語に「大黒柱」っていう言葉があるのね。
日本の伝統的な家屋にはさ、特別太い、家全体を支える柱があるのよね。
それを大黒柱って言うんだけど、well-beingにおいても同じように、
自分のwell-being全体を支える特別太い大黒柱があるんだよね。」
大黒柱について、熱心にメモしている様子が画面越しに伝わってきました。w
ちなみに、ガンターのwell-beingの中核的なものは、Relationship(人間関係)だそうです。
日本に入国後は、剣道や絵を描く仲間がほしいと言っていましたので、
ぜひウィルグループ社内で同じような趣味を持っている人がいたら、つながってくださいね。
現在の、Relationshipの難しさ、そして重要さ
5日目の最終日は、Relationshipについての葛藤を対話しました。
あまたあるwell-beingの研究は、「他者は重要な存在である」ことを強調しています。
私たち人間という生き物は、コミュニケーションを簡単にやめられません。
私たちのwell-beingには、人間関係が不可欠なわけです。
しかし、今という時代は、人間関係を積極的に築きにくい時代に様変わりしてしまいました。
自分は相手にとってリスクを持つ存在なのではないか?
相手は自分にとってリスクを持つ存在なのではないか?
自己不信と他者不信を抱えながら誰もが消極的に生きているように思います。
そして(過度に)防衛的・排他的になっているような気がします。
リスクに対してまじめに向き合い、それを最小化することも大切だと思いますが、
こういうときこそ私たちのwell-beingには何が大切なのかをまじめに考えることも大切なのではないか。
そう思います。
そのヒントになるのが、たとえば、ポジティブ心理学の研究大家である、
ウィルグループの中でも共有し続けているセリグマン博士の「PERMA」だったり、
タル・ベン・シャハー博士の「SPIRE」だったりするのです。
(どちらも、RはRelationshipのことを言っています。
ここに立ち返ると、この時代の人間関係を、さあどうしよう、そんな思考が活性化します)
僕は、ポジティブ心理学はいつ学んでもいいと思いますが、
人々の注意がリスクばかりに向いている今こそ、実は、学ぶ価値が増してきているように思います。
ポジティブ心理学とは、
より豊かで幸せな人生を生きるために 何に意識を向けるべきかを教えてくれる科学。
そしてそのフォーカスを育むための シンプルでパワフルな科学的メソッド。
だからです。
ウィルグループのタル・ベン・シャハーへ
ところで、タル・ベン・シャハー博士は、
かつてハーバード大学でポジティブ心理学の名講義を繰り返した超人気の先生です。
僕は、タルさんの著書やご本人からとても多くのことを学んできました。
今はタルさんのオンライン講座(Happiness Studies Academy)で学び続けています。
その学びを、ハーバードの卒業生に僕が語っているという、縁の不思議を感じます。
ガンターが今没頭しているのは、タル・ベン・シャハー博士の本のようです。
我々は、ウィルグループのタル・ベン・シャハー的存在、
トリ・ベン・シャハーとタル・ベン・ガンターを目指したいと思います。