2026.01.09

【夢支援】幕張の風に刻んだ「2位」の矜持 ─ THE DUALIST ─

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夢支援制度 事務局 ― 挑戦者のバトンが、ポジティブな渦を巻き起こす ― スポーツや芸術分野で、世界を舞台に戦うウィルグループ社員の“夢の実現”を支援する夢支援制度。仕事をしながら“夢”に挑み続ける社員の奮闘記をお届け🔥
  • お疲れ様です。
    採用戦略部の中元寺です!

    今回も人事本部の“ナカジー”こと仲島と、“ガンジー”こと中元寺でお届けします。
    前回公開した奥田さんの記事は、社内外から大きな反響をいただき、本企画は連載企画としてスタートすることになりました。

    その名も ─THE DUALIST ─

    そして今回フォーカスするのは、「夢支援制度」の支援対象者である垣内 優希さん。
    スポーツメディアさながらの切り口で、垣内さんの活躍、そして今後の展望に迫ります。

垣内優希、再起のペダルが鳴らした“超戦”の号砲

念願の表彰台(画像左)。しかし、2位という結果に満足はできなかった。

幕張の海沿い、砂塵が舞う過酷なコース。

ゴールラインを越えた瞬間、垣内優希の脳裏を支配したのは、安堵ではなく猛烈な「悔しさ」だった。

 

「悔しかったですね。正直、それが一番でした」

 

2025年12月、幕張で行われた第12回 PIST6 Presents MTB Challenge。

垣内優希は、2位という結果を残した。しかし、その表情は決して満たされたものではなかった。

 

優勝したのは、長年ともに戦ってきた“戦友”だった。

互いの状態を知り尽くした存在。復帰戦とは思えないほど仕上がっていたその走りに、26秒という差を突きつけられた。

「もっと強くならないといけない。体力も、メンタルも、全部です」

 

一方で、ゴール後に込み上げたもう一つの感情がある。

───無事に走り切れたことへの安堵だ。

マウンテンバイククロスカントリーは、常に危険と隣り合わせの競技だ。

一瞬の判断ミスが落車につながり、時には命に関わる事故にもなる。

実際、垣内はこれまでに首の血管が裂ける大怪我を負い、手術を経験している。鎖骨の骨折も一度や二度ではない。

 

「だからこそ、まずは無傷でゴールできてよかった。家族や、会場に来てくれた上司や支店長、応援してくれた人たちに、ちゃんと結果を持ち帰れたことは素直に嬉しかったです」

 

悔しさと安堵。
その両方が同時に押し寄せるのが、垣内にとっての“今”だった。

小学4年生、1万円の自転車から始まった

垣内がマウンテンバイクに出会ったのは小学4年生の頃。

iPhone初代が発売された時代、YouTubeで偶然目にしたクロスカントリーの映像がすべての始まりだった。

 

当時はサッカー少年だったが、理由は少し不純だったという。

「正直、モテたくてやってました(笑)」

 

だが思うように結果は出ず、体型の悩みもあった。

そんなとき、父親に買ってもらった1万円のマウンテンバイクで大会に出場すると、いきなり優勝を果たした。

とにかく嬉しかった。
今でも忘れない大事な瞬間。

「そのときに思ったんです。あ、自分はこっちなのかもしれない、って」

 

そこから競技人生は始まる。

数あるスポーツの中で、なぜ今もマウンテンバイククロスカントリーなのか。

 

「この競技をしていると、自分がすごく素直でいられるんです。喜怒哀楽がそのまま出るし、何より集中できる。シンプルに楽しいんですよね」

 

楽しいから続けられる――。

だが、その裏には幾度もの大きな壁があった。

 

高校3年生の秋、落車により首の血管を損傷。

ステントという医療器具が今も彼の体の一部となっている。

ドクターヘリで運ばれて、自宅に一時帰宅した時の写真。
「この時もう血管が切れていて、首<写真右側>に腫れがある状態です。まさかこのあと当分目覚めなくなるなんて…」
今もここにステントが入っている。

※ステントとは…
体内の狭くなった血管や管(消化管、気管、尿管など)を内側から広げ、血流や体液の流れを確保するための、網目状の筒(チューブ)状の医療器具

さらに昨年8月にも肩を負傷。

鎖骨の骨折は数知れず、医師に止められ、周囲に心配されながらも、なぜ彼は再びサドルに跨るのか。

 

「家族や会社の仲間、応援してくれる人がいたから。

『やめろ』と言われても、『それでもやりたい』と思えた。今でも、できるなら死ぬまで続けたいと思っています」

勝利への哲学:あえて選んだ「限界の露呈」と「確かな地図」

中学一年生ではじめて挑んだ幕張の大会(当時の写真)

幕張の大会は、垣内にとって特別な場所だ。

形は変われども、中学生の頃から同じ地を30回以上走ってきた。

公式戦ではないが、だからこそ“試す”ことができる。

 

「今回は、自分をどこまで追い込めるか、2025年の自分を確認する『実験』でもありました」

結果以上に重視していたのは、今の自分がどこに立っているのかを知ること。

その中で、はっきりと見えた“まだ届いていないもの”が3つあった。

 

一つ目は、気候への耐久性

この日は例年よりも寒く、体の動きが鈍った。夏の本番を想定すると、

どんな環境でも結果を出す対応力が必要だと痛感した。

 

二つ目は、体の使い方

これまで体幹で走るスタイルだったが、今回はあえて「足で踏む」走り方に挑戦した。

結果、今の自分には合わないことが分かった。

 

そして三つ目は、ペース配分

 

通常、長距離レースでは体力を温存するのが定石だ。

しかし、彼はスタートからフルスロットルで踏み込んだ。

あえて序盤から全力で入り、最大酸素摂取量の限界を試した。

大学病院で測定してきた数値が、実戦でどうなるか。

どれだけ自分が垂れるか(失速するか)を自らに課したのだ。

 

「今回で分かったのは、思った以上に弱い部分があるということ。でも、それが分かったのは大きな収穫です」

レース中、目の前を行く戦友(ライバル)の背中を見ながら、彼は自分の現在地を噛み締めていた。

 

届かなかった26秒。それは絶望ではなく、次への「確かな地図」となった。

仕事終わりの3〜4時間“もう一つの現場”

垣内は今、ウィルオブ・コンストラクションでキャリアマネージャーとして働いている。

地方への出張も多く、決して楽な日常ではない。

 

「正直、二足の草鞋はめちゃくちゃハードです(笑)」

 

トレーニングは仕事を終えたあと。帰宅が遅くなる日でも、自転車にまたがる。

疲労が残る中での追い込みは、簡単ではない。

それでも続けられる理由がある。

 

「仲間(所属している技術部・会社)やウィルグループの社員のみなさんが本当に温かいんです。『頑張ってね!』『応援してるよ!』って言ってもらえる。その期待が、プレッシャーであり、モチベーションでもある」

月に1回程度、実施している職場チームでの懇親会後のワンショット。

仕事と競技、両立することで集中力は確実に高まった。

限られた時間の中で、何をやるべきか。その姿勢は、仕事にも通じている。

垣内の姿は、働く私たちに重要な示唆を与えてくれる。それは制約を力に変えるという流儀だ。

 

「仕事があるから練習できない、とは思いません。仕事終わりの限られた3時間だからこそ、濃密に集中できる。仕事で培った集中力を競技に、競技で得た熱量を仕事に還元する。この循環が僕のエンジンです」

 

たとえ怪我をしても、その状況下で最適なリハビリを完遂する。

その「徹底した準備」と「時間の使い方の取捨選択」は、すべての社員が真似すべきプロの姿勢そのものである。

“夢支援”による想定を超えた変化

夢支援制度の話を聞いたとき、率直に思った。

 

「ウィルグループ、すごいなって。世の中には実業団としてやっている会社はあるけど、支援の範囲が実は限定的だったりする。でもここは単に“やっている”だけではなく、金銭面、サポート、広報まで含めて本気で支援する。」

 

その姿勢に、覚悟を感じた

 

「ウィルオブ・コンストラクション、そしてウィルグループの名前を背負うことで、『勝たなきゃいけない』『価値を届けなきゃいけない』という意識が一段階上がりました」

沿道からの仲間(社員)の声援が原動力の一つです!

遠征や新たな挑戦への選択肢も広がった。

社内で声をかけられる機会も増え、「見てもらえる存在」になった。

夢支援制度が彼に与えたのは、「強烈な覚悟」。単なる支援以上の変化だった。

分岐点 ─ 『競走馬のような筋肉』で、日本の頂へ。

今日も明日へ向けてペダルを漕ぎ続ける。

「3年後に向けての分岐点は、今です。2026年の『CJ(クップドゥジャパン)』シリーズでエリートクラスの表彰台の頂点に立つ。そのために、漕ぎ方、筋肉の質、すべてを再定義します」

 

これまで通用してきたことが、通用しなくなる。

新しい機材、若い世代の台頭、ライバルの増加。今は挑戦の仕方そのものを変えなければならないフェーズだ。

 

目指すのは「競走馬のような、しなやかで万能な筋肉」。かつて一度は挫折した、長野県大滝村での過酷な「山ごもり」練習にも再び挑む覚悟だ。

「しんどいです。でも、やらないと届かない」

“勝ち”と”価値”で社員のペダルを回す

インタビューの最後に、同じ会社で働く仲間への想いを聞くと、垣内は少し間を置いてしみじみとこう答えた。

「仕事をしながら、ここまで挑戦できるとは思っていませんでした。応援してもらっている分、恩返ししたい」

レース後、応援にかけつけたウィルオブ・コンストラクションメンバーとのワンシーンに思わずカメラが向く

垣内の背中を強くおすものができた。

掲げてきたテーマは「超戦」、今季も、その言葉は変わらない。

 

ただ一つ違うのは、基準も覚悟も上がったことだ。

幕張での2位は通過点。まだ届いていない場所が、はっきりと見えている。

 

“仕事の現場と、競技の現場”

“価値と、勝ち”

 

二つのフィールドを漕ぎ続けるその背中は、社員のペダルをも回す。

─── 連載コンセプト:THE DUALIST ───

仕事と競技。二つの異なる「現場」で、等しく情熱を燃やす者たちがいる。

クライアントの期待に応えるビジネスの最前線も、荒波の海も、砂塵舞う山道も。

彼らにとっては、プロフェッショナルとしての矜持を問われる、等価な舞台に他ならない。

「仕事があるから練習できない」とは考えない。

限られた時間という制約を、集中力を研ぎ澄ますための砥石に変える。

仕事で培った緻密な思考をフィールドへ、競技で得た不屈の精神をビジネスへ。

その循環から生まれる熱量は、かかわる人たちの心にも火を灯す

これは、二つの世界を往復し、境界線を越え続ける者たちの記録。

彼らが掴み取る「勝ち」と、あらゆる現場で生み出し続ける「価値」。

その双方が交差する地点に、私たちが進むべき未来がある。

(編集長 仲島修平)

世界を舞台に戦うウィルグループ社員(国内外)を対象に、“夢の実現”を支援する『夢支援制度』は25年4月から開始。
本気で世界に挑戦する社員の自己実現を支援し、挑戦を通じた周囲への刺激や相互の成長によって、社員一人ひとりのWell-beingを高めていきます!

『夢支援制度』サイト:https://dream-support-program.willgroup.co.jp/

 

👆夢支援サイトにてニュース情報等もお届けしていきますので、ぜひチェックしてください✓

  • 垣内さん
    素敵なお話をありがとうございました。

    垣内さんの夢が実現する姿をこれからも届けていきます!

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この記事を書いたレポーター

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