
【夢支援】幕張の風に刻んだ「2位」の矜持 ─ THE DUALIST ─
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お疲れ様です。
採用戦略部の中元寺です!
今回も人事本部の“ナカジー”こと仲島と、“ガンジー”こと中元寺でお届けします。
前回公開した奥田さんの記事は、社内外から大きな反響をいただき、本企画は連載企画としてスタートすることになりました。
その名も ─THE DUALIST ─
そして今回フォーカスするのは、「夢支援制度」の支援対象者である垣内 優希さん。
スポーツメディアさながらの切り口で、垣内さんの活躍、そして今後の展望に迫ります。
垣内優希、再起のペダルが鳴らした“超戦”の号砲

幕張の海沿い、砂塵が舞う過酷なコース。
ゴールラインを越えた瞬間、垣内優希の脳裏を支配したのは、安堵ではなく猛烈な「悔しさ」だった。
「悔しかったですね。正直、それが一番でした」
2025年12月、幕張で行われた第12回 PIST6 Presents MTB Challenge。
垣内優希は、2位という結果を残した。しかし、その表情は決して満たされたものではなかった。
優勝したのは、長年ともに戦ってきた“戦友”だった。
互いの状態を知り尽くした存在。復帰戦とは思えないほど仕上がっていたその走りに、26秒という差を突きつけられた。

「もっと強くならないといけない。体力も、メンタルも、全部です」
一方で、ゴール後に込み上げたもう一つの感情がある。
───無事に走り切れたことへの安堵だ。

マウンテンバイククロスカントリーは、常に危険と隣り合わせの競技だ。
一瞬の判断ミスが落車につながり、時には命に関わる事故にもなる。
実際、垣内はこれまでに首の血管が裂ける大怪我を負い、手術を経験している。鎖骨の骨折も一度や二度ではない。
「だからこそ、まずは無傷でゴールできてよかった。家族や、会場に来てくれた上司や支店長、応援してくれた人たちに、ちゃんと結果を持ち帰れたことは素直に嬉しかったです」
悔しさと安堵。
その両方が同時に押し寄せるのが、垣内にとっての“今”だった。
小学4年生、1万円の自転車から始まった
垣内がマウンテンバイクに出会ったのは小学4年生の頃。
iPhone初代が発売された時代、YouTubeで偶然目にしたクロスカントリーの映像がすべての始まりだった。
当時はサッカー少年だったが、理由は少し不純だったという。
「正直、モテたくてやってました(笑)」
だが思うように結果は出ず、体型の悩みもあった。
そんなとき、父親に買ってもらった1万円のマウンテンバイクで大会に出場すると、いきなり優勝を果たした。

今でも忘れない大事な瞬間。
「そのときに思ったんです。あ、自分はこっちなのかもしれない、って」
そこから競技人生は始まる。
数あるスポーツの中で、なぜ今もマウンテンバイククロスカントリーなのか。
「この競技をしていると、自分がすごく素直でいられるんです。喜怒哀楽がそのまま出るし、何より集中できる。シンプルに楽しいんですよね」
楽しいから続けられる――。
だが、その裏には幾度もの大きな壁があった。
高校3年生の秋、落車により首の血管を損傷。
ステントという医療器具が今も彼の体の一部となっている。

「この時もう血管が切れていて、首<写真右側>に腫れがある状態です。まさかこのあと当分目覚めなくなるなんて…」
今もここにステントが入っている。

体内の狭くなった血管や管(消化管、気管、尿管など)を内側から広げ、血流や体液の流れを確保するための、網目状の筒(チューブ)状の医療器具
さらに昨年8月にも肩を負傷。
鎖骨の骨折は数知れず、医師に止められ、周囲に心配されながらも、なぜ彼は再びサドルに跨るのか。
「家族や会社の仲間、応援してくれる人がいたから。
『やめろ』と言われても、『それでもやりたい』と思えた。今でも、できるなら死ぬまで続けたいと思っています」
勝利への哲学:あえて選んだ「限界の露呈」と「確かな地図」

幕張の大会は、垣内にとって特別な場所だ。
形は変われども、中学生の頃から同じ地を30回以上走ってきた。
公式戦ではないが、だからこそ“試す”ことができる。
「今回は、自分をどこまで追い込めるか、2025年の自分を確認する『実験』でもありました」
結果以上に重視していたのは、今の自分がどこに立っているのかを知ること。

その中で、はっきりと見えた“まだ届いていないもの”が3つあった。
一つ目は、気候への耐久性。
この日は例年よりも寒く、体の動きが鈍った。夏の本番を想定すると、
どんな環境でも結果を出す対応力が必要だと痛感した。
二つ目は、体の使い方。
これまで体幹で走るスタイルだったが、今回はあえて「足で踏む」走り方に挑戦した。
結果、今の自分には合わないことが分かった。
そして三つ目は、ペース配分。
通常、長距離レースでは体力を温存するのが定石だ。
しかし、彼はスタートからフルスロットルで踏み込んだ。
あえて序盤から全力で入り、最大酸素摂取量の限界を試した。
大学病院で測定してきた数値が、実戦でどうなるか。
どれだけ自分が垂れるか(失速するか)を自らに課したのだ。
「今回で分かったのは、思った以上に弱い部分があるということ。でも、それが分かったのは大きな収穫です」
レース中、目の前を行く戦友(ライバル)の背中を見ながら、彼は自分の現在地を噛み締めていた。
届かなかった26秒。それは絶望ではなく、次への「確かな地図」となった。

仕事終わりの3〜4時間“もう一つの現場”
垣内は今、ウィルオブ・コンストラクションでキャリアマネージャーとして働いている。
地方への出張も多く、決して楽な日常ではない。
「正直、二足の草鞋はめちゃくちゃハードです(笑)」
トレーニングは仕事を終えたあと。帰宅が遅くなる日でも、自転車にまたがる。
疲労が残る中での追い込みは、簡単ではない。
それでも続けられる理由がある。
「仲間(所属している技術部・会社)やウィルグループの社員のみなさんが本当に温かいんです。『頑張ってね!』『応援してるよ!』って言ってもらえる。その期待が、プレッシャーであり、モチベーションでもある」

仕事と競技、両立することで集中力は確実に高まった。
限られた時間の中で、何をやるべきか。その姿勢は、仕事にも通じている。
垣内の姿は、働く私たちに重要な示唆を与えてくれる。それは「制約を力に変える」という流儀だ。
「仕事があるから練習できない、とは思いません。仕事終わりの限られた3時間だからこそ、濃密に集中できる。仕事で培った集中力を競技に、競技で得た熱量を仕事に還元する。この循環が僕のエンジンです」
たとえ怪我をしても、その状況下で最適なリハビリを完遂する。
その「徹底した準備」と「時間の使い方の取捨選択」は、すべての社員が真似すべきプロの姿勢そのものである。
“夢支援”による想定を超えた変化
夢支援制度の話を聞いたとき、率直に思った。
「ウィルグループ、すごいなって。世の中には実業団としてやっている会社はあるけど、支援の範囲が実は限定的だったりする。でもここは単に“やっている”だけではなく、金銭面、サポート、広報まで含めて本気で支援する。」
その姿勢に、覚悟を感じた。
「ウィルオブ・コンストラクション、そしてウィルグループの名前を背負うことで、『勝たなきゃいけない』『価値を届けなきゃいけない』という意識が一段階上がりました」

遠征や新たな挑戦への選択肢も広がった。
社内で声をかけられる機会も増え、「見てもらえる存在」になった。
夢支援制度が彼に与えたのは、「強烈な覚悟」。単なる支援以上の変化だった。
分岐点 ─ 『競走馬のような筋肉』で、日本の頂へ。

「3年後に向けての分岐点は、今です。2026年の『CJ(クップドゥジャパン)』シリーズでエリートクラスの表彰台の頂点に立つ。そのために、漕ぎ方、筋肉の質、すべてを再定義します」
これまで通用してきたことが、通用しなくなる。
新しい機材、若い世代の台頭、ライバルの増加。今は挑戦の仕方そのものを変えなければならないフェーズだ。
目指すのは「競走馬のような、しなやかで万能な筋肉」。かつて一度は挫折した、長野県大滝村での過酷な「山ごもり」練習にも再び挑む覚悟だ。
「しんどいです。でも、やらないと届かない」

“勝ち”と”価値”で社員のペダルを回す
インタビューの最後に、同じ会社で働く仲間への想いを聞くと、垣内は少し間を置いてしみじみとこう答えた。
「仕事をしながら、ここまで挑戦できるとは思っていませんでした。応援してもらっている分、恩返ししたい」

垣内の背中を強くおすものができた。
掲げてきたテーマは「超戦」、今季も、その言葉は変わらない。
ただ一つ違うのは、基準も覚悟も上がったことだ。
幕張での2位は通過点。まだ届いていない場所が、はっきりと見えている。
“仕事の現場と、競技の現場”
“価値と、勝ち”
二つのフィールドを漕ぎ続けるその背中は、社員のペダルをも回す。

─── 連載コンセプト:THE DUALIST ───
仕事と競技。二つの異なる「現場」で、等しく情熱を燃やす者たちがいる。
クライアントの期待に応えるビジネスの最前線も、荒波の海も、砂塵舞う山道も。
彼らにとっては、プロフェッショナルとしての矜持を問われる、等価な舞台に他ならない。
「仕事があるから練習できない」とは考えない。
限られた時間という制約を、集中力を研ぎ澄ますための砥石に変える。
仕事で培った緻密な思考をフィールドへ、競技で得た不屈の精神をビジネスへ。
その循環から生まれる熱量は、かかわる人たちの心にも火を灯す。
これは、二つの世界を往復し、境界線を越え続ける者たちの記録。
彼らが掴み取る「勝ち」と、あらゆる現場で生み出し続ける「価値」。
その双方が交差する地点に、私たちが進むべき未来がある。
(編集長 仲島修平)

本気で世界に挑戦する社員の自己実現を支援し、挑戦を通じた周囲への刺激や相互の成長によって、社員一人ひとりのWell-beingを高めていきます!
『夢支援制度』サイト:https://dream-support-program.willgroup.co.jp/
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垣内さん
素敵なお話をありがとうございました。
垣内さんの夢が実現する姿をこれからも届けていきます!
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