
【ウィルカラ】Vol.70 人生は一度きり、だから失敗を恐れない – 池田会長が伝える“可能性”への道のり🧭
-
皆さんこんにちは!CO広域仙台の田中です。
今回はなんと…ウィルグループ取締役会長 池田 良介さんに
これまでのキャリアについてじっくりお話を伺いました✨
ウィルカラでは様々なバックグラウンドを持つ社員の皆さんのキャリアを応援しています🌈
しかし、そもそも
「自分にはキャリアプランなんてない…」
「キャリアプランって必ずしもないといけないもの?」
そんなふうに考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
私も所謂 “川下り型” で、あるひとつの理論に出会うまでは
「キャリアという言葉は自分には関係ないかな…」
と思っていました。
変化も選択肢も多い現代において、キャリアプランを考えるのはとても難しいですよね💭
一度思い描いたキャリアプランの通りに人生が進まないことも珍しくありません。
いくつもの“想定外”を乗り越えた池田会長が大切にされてきた信念や、
想定外の出来事が起こったときの考え方は、
今のウィルグループのMISSION・VISION・VALUEにも繋がるものでした。
ぜひ池田会長からのメッセージを受け取ってください💌
また、キャリアについてもやもやしている方へ、
ヒントになるかもしれないキャリア理論もご紹介します💁
最後までお楽しみに🌱
一度きりの人生、後悔したくない
経営者への一歩となる意外なきっかけ
-
本日はお忙しい中お時間を頂戴しありがとうございます✨
さっそく池田会長のこれまでのキャリアについて伺いたいのですが、
まず池田会長ご自身が“経営”に携わるきっかけは何だったのでしょうか? -
もともと僕は父親が反面教師のようなところがあって、父が事業で二度失敗しているんです。
夜逃げも経験したり…父のおかげで波乱万丈を経験させてもらいました。
そのなかで、いずれ父にはなれなかった一流の経営者になりたいという思いが生まれました。
そして21歳の時に母が49歳で亡くなり、
「自分がもし49歳で死ぬとしたら、人生もう残り半分だな」
と考えたんです。
そうとなったら
「後悔しないように生きよう、やってみたいと思ったらやってみよう」
という思いが強くなり、経営に関わる勉強を始めました。
具体的にどうしたら経営者になれるか分からなかったので、
会計事務所で経営、不動産会社で営業を学びました。
あとは小さい組織を大きくしていくようなステージを経験できれば…という時に、
ウィルグループの前身になる、 株式会社ビッグエイド 設立の情報を見て、
一社員として参画したのが始まりです。
とにかくレッスンラウンドとして楽しんだビッグエイド期から
予想とは異なるセントメディア初期
-
2000年のセントメディアとビッグエイド合併のタイミングで代表取締役就任となるわけですが、前のオーナーから社長を任されたのも何か要素があったからだと思います。
池田さんご自身としては何がポイントだったと思いますか?💡 -
当時は、「事業を起こして経営者になる」という自分の将来の為に、
すごく大事なフェーズを任されていると思っていました。
ビッグエイドは当時3人だけの会社で、
自分は最前線で現場を知っているからこそという立場で、
経営面にフィードバックしていました。
トライアンドエラーの連続の中で、会社をよくするためには…
というやりとりを、ダイレクトにできていたのがひとつのポイントだったと思います。
それと、「自分もいつか経営者としてこのフェーズを経験するんだ」と思っていたので、
レッスンラウンドだと思って楽しんでいました 。
そんなこともあって会社も順調に大きくなったので、任せられると判断したんでしょうね。
当時は自分で会社を作りたいと思っていたので、社長になることを断っていたんです。
それでも「セントメディアと合併して上場を目指して頑張ってくれないか」ということで、
上場までは、と社長を引き受けました。
当時の勢いでは2003~2004年で上場しているイメージだったんです。
ところが合併してからセントメディアの経営状況が悪いことが分かり、
まずは立て直すことから始めなければいけませんでした。
ビッグエイドとセントメディアでは価値観や行動基準も全く違っていたので、
お互い気持ちよく仕事をするための共通項として、セントウェイを作ったりしました。
そんな中、たまたま取引先の方が
「自分たちのオフィスを移転しようと思うんだけど、東京のオフィス使う?」
と声をかけてくれて、本社を東京に移したんです 。 -
本社移転も人とのご縁がきっかけだったんですね🌱
池田さんの人間性からくるご縁のように感じます。
池田会長にとっての転機・ウィルグループ海外進出
-
ウィルグループでのこれまでを振り返って、
池田さんにとっての大きな転機はどんな場面でしょう? -
今振り返ると、僕個人としては海外進出をスタートしたことです。
上場を目指していたけどリーマンショックがあったので、
上場は当面先送りにしようと思っていたんです。
でも投資会社の方たちが
「池田さんを信じて投資したので頑張ってください。あなたは必ずやれる人です」
とすごく励ましてくれたんですよ。
2013年に上場 、2014年に WILL GROUP Asia Pacific を設立。
これが中心となって海外グループを大きくしていく流れを作りました。
かなりチャレンジングだったし、上場した意味があったポイントでもありました。
ただ、上場して資金調達や買収戦略が可能になったのは、あくまでも短期的な業績であって、
中長期的にみて2040~50年頃には、ウィルグループが世界でたくさんのポジティブを作っている会社にするための布石だと考えています。
「可能性を信じる」を体現した最大の危機・リーマンショック
-
リーマンショックが2008年に起きていますよね。
拠点がどんどん閉鎖されて、人も少なくなって…一時は小さくなりましたね🍂 -
そうだね…。
借金しようにももうできないし、でも会社は大きくなっていたから固定費はどんどん増えるし、
ファクトリー(現FO事業部)の方も毎月のように案件が終了していくし…
売り上げがこんなに減っていくのは初めてだったからね。
でもそこで、人以外の経費は全て削る決断をしたのがかえって良かったですね。 -
小さな和食屋さんの宴会場でキックオフをやっていましたよね…!
そんな時期、どういった想いだったのかお伺いしてもいいですか? -
「可能性を信じる」を発揮するまさにその場面だと思いました。
どんなことがあっても、みんなが力を合わせればこの状況を乗り越えられると信じていました。
どうなるか分からないっていうときにしか発揮しないからね。
「悲観は気分、楽観は意志」、こんな状況が続くわけがないと。
だからコロナウィルスが流行した時はあまり動じなかったよ。
失敗から学ぶこと・挑戦することの意義
-
池田さんに対して、ひたすら成功してきたようなイメージを持っている方も多いと思うのですが、我々と同じように困難にもたくさん直面されてきたことが分かりました。
池田さんの体感として“上手くいったこと”と“上手くいかなかったこと”の割合は何%ずつになりそうですか…?👀 -
感覚的には1勝9敗な感じですよね。
特に新しい事業はそういうことの連続だった気もするし、
「俺たちできないんじゃないかな?」と思ったりもするけど、
僕はむしろそれを楽しんだらいいと思う 。
一生レッスンラウンドだと思ってトライアンドエラーをやること、
特にエラーに価値があると思っているので。
チャレンジへの投資をやめたらすぐに数億円の利益が出るんだけど、
僕は挑戦に意義があると思っているので、
社員の皆さんが最前線でいろんなトライアンドエラーをやることに関しては全然大丈夫です。
失敗しないと学べないんじゃないかとも思います。
池田会長の“ポジティブ”を育てた出来事
全人類に共通する3つの真実
-
お話を伺う中で、池田会長の考え方の根本にポジティブ・楽観性があるように感じています。
これはもともとの性格でしょうか?
それともご自身の中で楽観性が生まれたタイミングがあったのでしょうか? -
いろんな学者の方が分析されているところによると、
先天的に半分は決まっていることみたいです。
逆に言うと、後天的に学んで身に着けることができる部分も半分あるということ。
そのために大事なのは、小さな成功を積み重ねることです。
振り返ると当初は、一千万~二千万のお金を工面するのも大変だったけど、
今は何十億、時には百億の調達をどう考えるか…とスケールが変わりました。
これは2~30代の頃には能力・スキル・マインド、
どれをとっても難しかったのかなと思います。
でもいろいろな経営経験を通じて判断できるようになったこともある。
そのスキルを身に着けるまでに、失敗もたくさんしています。
丸坊主にして役員会に謝罪の意思を表したことも、
自分の給料をカットしたような反省することもありました。
それでも「次はこうしよう、ああしよう」と考えていたのは、
ベースに人生観・死生観があります。
どうせ死ぬなら、生きているうちに後悔しない選択をした方がいい。
一度きりの人生だから。
3つの真実ってご存じですか?
1. 人生は必ず一度きり
2. 人生は必ず終わる
3. 人生が終わる時期は誰も分からない
これは人間として不動のことです。
僕は阪神淡路大震災で家が全壊し、周りで亡くなっている人もたくさんいるのに、
なぜ生き残ったんだろう…という経験をしました。
偶然生かされているな…という経験も踏まえると、「生きてるだけで丸儲けやん」と思う。
それ以外の失敗は大した失敗じゃないと思うんだよね。
究極、どうなっても自分はまたゼロから生きていけるぐらいの楽観性があるかもね。
そうやって生きていかなきゃ、生かされているうちは。
-
社会人になる前の家庭での出来事や自然災害のような、
想定できない出来事が今の池田会長の価値観に繋がっていたんですね。 -
池田さんのこれまでのキャリアの中でも、
偶然の人との出会いや出来事が現在に繋がった、ということが度々ありましたよね。
偶然の出来事をチャンスに変えるためには普段からの種まきが必要だと思うのですが、
池田さんはどんなことを意識していましたか? -
社会に出てからどんな時も大事にしなきゃと思ったのは、
相手に対しての貢献心、お役立ち精神みたいなものです。
仕事って誰かのために貢献するものじゃないですか。
創業期は経験も知識もないド素人集団でした。
そんな素人にチャンスをもらえたら、とにかく「僕らに任せてよかった」って言ってもらうことをやるしかないっていう状況だった。
目の前にいるお客様に何をしたら一番喜んでもらえるだろうか…
それをやった結果「ありがとう」と言われるとすごく報われますよね。
そういったお役立ち精神だけは大事にしていました。
そうすれば必ずいい流れになっていくような気がします。
他社貢献ということに対していかに真摯にいることができるか、ということでしょう。
その姿勢はやっぱり何かを引き寄せると思います。 -
つい大きいことをしなきゃいけないと影響度を考えてしまう人もいるけど、
スタートはやっぱり目の前の誰かですよね✨

予測不可能な状況に立ち向かう、池田会長の心構え
池田会長はこれまでのキャリアの中で、災害や世界的な金融危機、感染症など予測不可能な状況に遭遇してきました。
それらを乗り越えられたのは、以下のような物事の考え方・捉え方が大きく影響したのではないでしょうか。
📍死生観から生まれた「生きている限り後悔したくない」という価値観
📍行動せず後悔するより失敗してでも行動し、失敗から学ぶ行動力・冒険心
📍上手くいかなくても、そのことを楽しむ楽観性
実はこのように「偶然の出来事がキャリア形成のチャンスになる」ことや、「チャンスをつかむための行動指針」は、
理論としても提唱されているんです💡
プランド・ハップンスタンス理論(計画的偶発性理論)
プランド・ハップンスタンス理論(計画的偶発性理論)は、
ジョン・D・クランボルツらが20世紀末に提唱したキャリア理論です📝
この理論は、
偶然の出来事の影響を軽視せず、むしろ積極的に取り込み、より良いキャリア形成に活用すること
を提唱しています。
そして偶然の出来事をつかまえる確率を増やしたり、キャリア形成のチャンスにするための行動指針として、
以下の5つを挙げています。
好奇心(Curiosity):新しい学びの機会を模索する
持続性(Persistence):たとえ失敗しても努力し続ける
柔軟性(Flexibility):姿勢や状況を変えることを進んで取り入れる
楽観性(Optimism):新しい機会は実行でき達成できるものと考える
冒険心(Risk-taking):結果がどうなる分からない場合でも行動することを恐れない
従来のキャリア理論では、人生全体を通したキャリアを計画することが重視されていました。
しかし変化の多い現代においては計画通りにライフキャリアを歩むことが難しいことから、この理論が注目されています。
池田会長は、社会に出る前から「経営者になる」という目標を持っていましたが、
その発端は自身ではコントロールできない出来事でした。
また経営者となったあとも決して順風満帆とはいかず、予測不可能な困難に直面してきました。
それでも困難をチャンスに変換することができたのは、
「この状況下で何ができるか?」という柔軟性や「どうなるか分からない、でもやってみる」という冒険心、
そしてウィルグループのMISSION・VISION・VALUEにも繋がる楽観性からではないでしょうか。
池田会長からウィルグループで働く皆さんへ
-
最後に社員の皆さんへメッセージをお願いします🔥

転んだら必ず誰かがサポートしてくれるので、踏み出してもらいたいなと思います。

貴重なお時間をいただきありがとうございました!
未来は予測できない
だからこそ、可能性を信じる
池田会長のキャリアは、予期せぬ出来事や困難にも諦めず行動し、
目の前の一人に真摯に向き合った結果築かれたものでした。
チャンスになり得る出来事は人によって様々。
大きい・小さいも関係ありません。
出来事をチャンスと捉えることができるかどうかがポイントです。
「こんなことは想定していなかった…どうしよう…」から
「想定していなかったことをきっかけに、新しいことに挑戦できるかも」へ✨
初心に返って、まずは半径3mをポジティブにすることから始めてみましょう💖
次回予告!!🌈
日本の育児と母国の育児、なにが違う??👀
ネパール出身のKANDELさんとべトナム出身のQuyさんが語る、
「日本の育児制度って本当にすごい」
「でも…実は大変なところもある」
母国との違いがわかる貴重なインタビューです!✨
医療・行政サポートの手厚さに驚いたエピソードや、
母国では考えられない日本の教育スタイルなど、読みどころ満載!
さらに二人からは、
“がんばりすぎママ・パパへのエール” が。
次回もお楽しみに🔥✨
