2025.05.30

タケベッショナル 〜武部の流儀〜

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武部の朝は早い。

 

毎朝、この神社へのお参りから1日が始まる。

 

 

 

  • 別に神頼みっていうわけじゃないんです。
    でも、お願いするに越したことないじゃないですか。

    できることは全部やりたいんで。

 

 

 

自分にできることは全てやりきる。

それは武部にとって、当然のことであった。

 

 

 

 

 

 

幼い頃からスポーツと共に歩んできた人生だった。

小学校のサッカーから始まり、その後大学まではバスケに打ち込む学生生活だった。

 

 

 

  • 元々サッカーやってたんです。
    でも、当時通っていた学校に女子が入れるサッカー部がなくて。

    なので、中学校から競技を変えたんですよね。

    もしサッカー続けてたら、多分なでしこジャパン入れてかも、、、って思います。
    それくらい自信ありました。

 

 

 

競技を変えても、武部は武部だった。

 

 

顧問に柔道着をプレゼントされた、という理由で始めた柔道部では,

自身のパワーのみで京都ベスト4まで勝ち進む。

 

その後、バスケに競技を変えても、

弱小だったチームを自身のフィジカルのみで、地方大会上位まで勝ち進めた。

 

 

そのプロセスはまるで、漫画の主人公、

まさに、スラムダンクの桜木花道そのものであった。

 

 

現実で柔道着をプレゼントされて入部したケースは、これが歴史上初である。

  • スラムダンクですか?
    見たことないんですよね。

    なんか面白いらしいですね。

 

 

 

基本的に自分の人生にしか興味がない。

そのマインドが、まさに主人公であることを物語っている。

 

 

その後、高校はバスケの強豪校に進み、大学でもバスケを続けた。

強豪校の中で、武部は常に「怒られ役」だった。

 

 

 

  • 顧問の先生からはよく怒られていました。
    他の人の100倍くらい怒られていたと思います。

    理由はなんとなくわかっています。
    多分私が歯向かっていたからです。

    でも、その経験があるので人間として強くなれたな、って思いますね。

 

 

学生時代に受けた理不尽な扱いが、自分を強くした。

武部はそう語った。

 

 

とはいえ、「100倍怒られる」はちょっと問題である。

周りの生徒に対してめちゃくちゃ甘い、とかじゃないと成立しないレベル感だ。

そんなに怒るのはやめてあげてほしい。

 

 

その後武部は、2011年に新卒でウィルグループに入社。

入社後、愛知、三重、静岡など東海エリアで活躍をし、現在は東京に拠点をおく。

 

 

 

  • 2年おきくらいに拠点は変わっていましたね。
    だからこそ、いろんな挑戦・経験ができました。

    入社してから今日まで、本当にあっという間でしたね。

 

 

 

笑顔で語る武部だが、彼女の歩んだ道のりは決して平坦ではなかった。

 

 

新卒で配属された事務所では、入口に鳥の巣が。

吹き抜けで風通しがいい場所がゆえに、鳥が自由に出入りできてしまう環境。

 

それにも関わらず、なぜか通信環境が悪く、事務所内に電波は入らない。

営業電話は社用車の中など、事務所の外で行うしかなかった。

 

 

鳥は入るのに、電波が入らない環境。

 

今まで経験したことがない環境が、新卒の武部を苦しめた。

 

 

 

  • 今考えると、鳥は入るけど、電波は入らないってどういう仕組み?

 

 

その後、鳥との戦いを含む、様々な功績が評価され、新卒新人賞を受賞することになる。

しかし、彼女にとってそこはゴールではなく、通過点にすぎなかった。

 

 

2016年には年間MVPを獲得し、さらに大きなタイトルを手にする。

ウィルグループに入社して、6年目の出来事だった。

 

 

 

  • M-1だけ取れなかったんですよね。 
    ※マネージャーを対象とした表彰タイトル

    もう今は部長なので、マネージャーとしての賞はもう取れないじゃないですか。
    それだけ悔いが残ります。

 

 

今まで獲得してきたタイトルに関して、武部は最後まで多くを語ることはなかった。

 

冷静に考えてほしい。

新卒新人賞と年間MVPの2つを受賞しているのである。

もう少し自慢してもいいはずだ。

この2つを取ったことがある人は他にもいるのだろうか、誰か教えてほしい。

 

 

 

まるで当たり前かのように、決して特別なことではないかのように、

周りに恩返しができて安心した、と当時の心境を語った。

 

 

その目は遠くを見つめていた。

まるで次を見据えているかのように。

 

 

 

 

 

 

武部は現在、Raise1次審査を通過し、2次審査に向けて取り組んでいる。

取り組んでいる事業案は

海外進出を目指す企業に向けてFOが提供できる新しいサービス」である。

 

 

今回の事業案を選んだ理由として、武部はこう語る。

 

 

 

  • 今後、FOとして「どうやって海外で売上を作っていくか」が重要な問いだと思っています。
    国内市場が飽和している今、競合も海外に挑戦しています。
    自分たちも更なる成長のために、海外に挑戦しなきゃいけないんです。

    なので、まずは自分から海外に挑戦しよう、と思ったんです。

 

 

自身の身の回りの課題感や、興味関心ではなく、会社の未来を見据えた事業案の選択。

そこには、自分自信よりも、会社の未来を考える武部の姿があった。

 

 

 

  • 将来的にFO事業部の大きな柱になるような、
    事業規模拡大につながるような、そんな事業を作れたら嬉しいです。

    まだ国外に進出できていない既存のお客様も海外進出できて、
    FOだけでなく、お客様も一緒に事業拡大できるような仕組みを作りたいと思っています。

 

 

「今まで自分と向き合ってくれた人たち」が、今の自分を作っている。

武部は自身の「原点」について、そう答えた。

 

そういった想いが、自身の欲望やエゴ、そんな言葉とはかけ離れた、

「自分自身よりも他者のために」、そんな武部のマインドを作っているのかもしれない。

 

 

 

  • 「一生自由」、「億万長者」、「世界平和」ですね。

 

 

 

「世界平和」で他の欲望とバランスをとっていた。

 

 

武部の新たな挑戦は、すでに始まっている。



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