2023.08.10

【challenge】Vol.1 目指すは”ボッチャ”でパラ出場!斉藤さんの挑戦をインタビュー!!

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お疲れ様です。CHLの金澤です!

ウィルオブ・チャレンジには、様々なスキルや夢を持った個性豊かなメンバーが在籍しています。
今回はその中から、ボッチャの世界で活躍する斉藤 一秋さんにインタビューしました!

ボッチャとは?

ヨーロッパ発のパラリンピック正式種目です。
2チーム(赤・青)に分かれ、縦12.5メートル×横6メートルのコート内でプレーします。使用するのは、ジャックボールと呼ばれる白いボール1つと、赤・青それぞれ6つのボール。ジャックボールめがけて投球し、自チームのボールをより近付けられたチームが勝利となります。

斉藤さんのプロフィール

――まず、斉藤さんについて教えてください。
斉藤:はい。斉藤 一秋(さいとう いっしゅう)といいます。出身は東京都で、21歳です。CHLに入社したのは2023年4月です。今は、捺印簿チェックや抵触日通知書チェックなどの業務を担当しています。

 

――CHLに入社されたキッカケは何ですか?
斉藤:CHLのHPを見た時、ポジティブさを大事にしている印象を受けたんです。その雰囲気が自分に合っていると感じ、入社を決意しました。

 

――入社後にそのイメージは変わりましたか?
斉藤:いえ、入社してもポジティブなイメージは変わらなかったです。上司の方は優しく対応してくれて、分からない部分があっても教えてくれて、こちらの意見も聞いてくださいます。イメージ通りの会社でした。

 

――差し支えなければ、斉藤さんがお持ちの障害について教えてください。
斉藤:筋ジストロフィー症※です。生まれつきの進行性の病気で、簡単に言うと筋肉を作りにくい病気なんです。握力は左右どちらも5kgwしかありません。自力歩行は中学生の頃からできなくなり、家の中でも車椅子を使っています。

 

――日常生活での不便はありますか?
斉藤:例えば、入浴等の動作は1人でも出来るんですが、服やタオルを用意することは難しいです。また、飲み物が欲しいなと思っても、自分で冷蔵庫から取り出すのは出来ません。筋肉が思うように動かせないので、高い所の物を取るといった行動が難しいんです。なので、何が必要なのかをあらかじめ予測して、家族や周りの人にサポートしてもらいながら生活しています。

 

――では、子供の頃からスポーツをするのは難しかったですか?
斉藤:小学生の頃は普通の学校に通っていたんですが、運動面での制限が多かったです。その頃は自力歩行できたんですが、転びやすくて。介助の方を付けての通学でした。サッカーやドッジボールなどにはあまり参加できず、周りの健常な同級生と同じように遊べないもどかしさはありました。見ているだけの事が多く、置いていかれた気持ちにもなりました。スポーツにはネガティブなイメージがありましたね。

 

※筋ジストロフィー症とは?

遺伝子の変異により筋肉が徐々に壊れ、筋力が衰えていく進行性の難病。
国内に推計約25,400人の患者がいるとされる。
運動機能の低下だけでなく、呼吸・飲み込み・血液循環等に機能障害がでることもある。

ボッチャとの出会いは中学2年

――ボッチャを始めたキッカケを教えてください。
斉藤:始めたのは中2の時です。中学から特別支援学校に進んだんですが、学校でボッチャの部活動が立ち上がって。担任の先生に勧められて、それに参加することになりました。最初言われた時は「ボッチャ」じゃなくて、夏目漱石の「坊っちゃん」だと思ったんです(笑)担任は国語の先生だったので。その時、ボッチャというものを初めて知りました。

 

――そこからボッチャに夢中になったんでしょうか?
斉藤:いえ、最初はあまり乗り気じゃなくて(笑)ボッチャを楽しむ気持ちがまだなかったです。山口県での大会に出場したりもしましたが、なかなか結果が残せなくて…。自分のスキルも向上しないし、あんまり楽しくないなって。1年くらい、そんな気持ちで続けていました。でも、とある方との出会いでボッチャが楽しくなったんです。

元パラリンピック選手が楽しさを教えてくれた

――その方とは、どういった流れで知り合ったのですか?
斉藤:ある時、部活動の仲間に誘われて、ボッチャの練習場に行きました。そこにいたのが、元パラリンピック選手の人だったんです。何度か顔を合わせるうちに親しくなって、その人が新しくボッチャチームを立ち上げるというので参加することに決めました。

 

――ボッチャが楽しくなったのはチーム参加がキッカケで?
斉藤:はい。そのチームでの練習はレベルが高くて、その後、中3で出場したボッチャ甲子園では3位に入賞できたんです。その後も色々な大会で実績を残せるようになりました。自分のスキルが上がったことを実感して、「ボッチャって楽しいなぁ…」と思うようになったんです。

 

  斉藤さんのこれまでの大会実績(一部) 

・関東ボッチャ選手権大会 第15回~第18回…優勝
・第2回葛飾区ボッチャ協会杯…優勝
・全国ボッチャ選抜甲子園2018…2位
・全国ボッチャ選抜甲子園2017…3位
・第20回日本選手権…予選突破

目指すはパラリンピック!!

――パラリンピックに出場したいと思った理由は何ですか?
斉藤:元パラリンピック選手の人に憧れているからです。ボッチャの楽しさに気付かせてくれたその人への憧れから、自分もパラリンピックに出たいと思うようになりました。

 

――今後の目標を教えてください。
斉藤:年に1度の日本選手権で、1位か2位に入賞するのが目標です。今年はその予選で敗退してしまったんですが、来年は予選突破を目指します。今年は関東選手権がまだあるので、そこでの優勝を目指します。自分は遠くに投球するのが苦手なので、そのスキルを伸ばしたいです。

 

――では最後に、斉藤さんが考えるボッチャの魅力を教えてください。
斉藤:ボッチャとの出会いで、自分の中にあったスポーツのイメージが一変しました。スポーツに対して諦めのような気持ちを抱いていましたが、ボッチャのおかげでスポーツを楽しむ気持ちに気付けました。ボッチャは、どんな人でも互いにハンデなしで、全力で楽しめるスポーツです。投げることが困難な方でも、ランプという勾配具を使えば参加できます。自分が知る限り、そんなスポーツはボッチャだけです。最近は健常者の人の参加も増えてきました。手強い相手も多くなりましたが、ボッチャはとても楽しいです。

 

――貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。
斉藤:ありがとうございました。

ボッチャに取り組む斉藤さん(左)。真剣さが伝わってきます…!

インタビュー中、ボッチャについて語る斉藤さんの目は輝いていました。
心の底から楽しんでいることが伝わり、こちらも笑顔になるインタビューでした!
斉藤さんの夢が叶うことを応援しています!

 

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