Well-being質問箱⑤:知性のWell-being
はじめに
みなさん、お疲れ様です。
人材開発部 ガンターです。
今回の記事ですが、最後のWell-being質問箱です。
Well-being質問箱とは、みなさんがWell-beingについてより親しみ、Well-beingを実現していただけるよう、
Well-beingの研究を進める私ガンターから回答させていただくという企画です。
では、質問に移りたいと思います。
知性のウェルビーイングとは
「知性の良い状態とは具体的にどういうことでしょうか?知性は生まれつきのものでしょうか?」
知性のウェルビーイングとはというようなことをいうのか質問をいくつかいただきましたので、
それを説明することから始めようと思います。
タル・ベン・シャハー博士によれば、
知性のウェルビーイングは具体的な知識や情報よりも、
それの裏にある知的好奇心と経験への開放性のことを指すので、
「知性の良い」状態とは、知的好奇心が満たされて、わくわくした状態のことでしょう。
ですので、「地頭力」は生まれつきのものだと言っても、知性を高めることができます。
仕事のノウハウとスキルアップ
次は、イケてる営業さんらからいただいた
「日々の無理のない続けられるスキルアップ術や仕事上で使えるノウハウの勉強の仕方が知りたいです。」
という質問です。
一番大事なのは、自分が学びたいスキル(何が欲しいか)を決めることです。
そうすれば、行きたい方向にベクトルを向けることができるからです。
逆に言えば、漠然としたままでは熱意をもって継続的に勉強することはむずかしいでしょう。
緊急度の高い業務に時間を取られることになると思います。
明確でないと、自分が学んでいることが果たして仕事や人生に活きているのか、
わからなくなる可能性もあるでしょう。
学ぶときは、具体的に学びたいことを決める。これが大切です。
さらに、知性のウェルビーイングの観点から言えば、
好奇心を源にして、具体的に学んでいく、ということです。
Well-beingのマインドセット
石島 誠さん、Oceanさん、Kelly William Markさん、青野 友香さんにいただいた
「ウェルビーイングをプライベートの時間で高めるトレーニング方法はございますでしょうか。意識する為にどの様に工夫されてるのですか。」です。
特に知性のウェルビーイングを保つためのマインドセットとして大切なのが、
質問をしてみようということです。
質問をすることで、知的好奇心を刺激することができるので、
そこから知性のウェルビーイングが生まれるといえるでしょう。
また、ありきたりの方法に聞こえますが、読書をお勧めします。
なぜかというと、必ずしも知識=知性というわけではありませんが、
知識を深めることが知性を高めることは確かです。
余裕がなくて時間がないときでも、「オーディオブック」を通勤中に聞くだけで
割と簡単に始めて知識を広められます。
しかし、たまには、できなかったり進めなかったりするときもあるので、
やはり、成長のマインドセット(グロースマインドセット)を持つことも大事です。
成長のマインドセットとは、いかなる経験からも学ぼうとする姿勢です。
失敗すらも、よい学びの機会だと考えるのです。
語学学習について
「外国語を用いたコミュニケーション能力を高めたいのですが、
やはり「書く」よりも「聞く」「話す」を重視する方がより効率的に学習ができますか?」
語学学習は、「聞く」ことから始めたほうがいいのではないかと思いますし、
聞く力を向上させることで話す力も上達します。
やはり、好きなものを好きなだけ聞くことが大事です。
質問してくださった方はどれくらいの外国語能力があるか分かりませんが、
自分のレベルにあった面白いと思うものを聞きまくったら、
自然と聞く能力が上がります。
ここでも、知性のウェルビーイングの観点から言えば、
好奇心を源にして、聞きたいと思うものをたくさん聞いていく、ということです。
知性のウェルビーイングの向上
次は、「どうやって知性を良い状態に高めれるのか?」という質問です。
ピーポ君さんやHoang Ngoc Minhさんにいたきました。
知性をいい状態に高めるために、「ディープワーク」という方法があります。
ディープワークとは、フロー状態で働くことです。
フロー状態とは、完全に集中した状態のことです。
ディープワークは機械ができないスキルであり、人間独自の力とも言えます。
今後ますます個々がこの力を引き出せるようになることが必要になってくるでしょう。
以下のステップを踏んでみましょう。
①ディープワークを目指してスタートする
・何かに没頭する時間を作くって、勉強の妨げを制限しましょう。
そうすると、集中できるようになって、フロー状態が入りやすくなります。
・いつディープワークをするかを決めて、スケジュールを組みましょう。
ディープワークが習慣といえるので、定期的にディープワークをしていみて、
段々とディープワークができるようになるはずです。
・他の人と一緒に勉強する機会をして、インスピレーションを受けましょう。
ひらめきが生まれない時、自分一人で考えるよりも、
他の人とアイデアを交換して考えた方がいいと言われていますから。
②ディープワークができなくても、あきらめずに、できない自分を責めない
・集中力が最初から持続しなくても、練習によって集中できるようになります。
前述した通り、ディープワークに入ることは習慣です。
ですから、最初から簡単にできるというわけではありません。
しかし、継続すれば、集中力を高められます。まさに「継続は力なり」。
・一つだけのことに集中しましょう。
これがディープワークの秘訣です。マルチタスクは集中力を低下させると言うのです。
③注意力を奪うもの(SNSなど)をいったん保留しましょう。
集中力を高めて、ディープワークができるために、
集中しなければいけないので、注意力を奪うものは避けたほうがいいでしょう。
さいごに
以上でこの記事を終わらせていただきたいと思います。
ご覧いただきありがとうございます。
Well-being質問箱の最後までお付き合いいただき、誠にありがとうございます。