Well-being質問箱②:人間関係のWell-being その1
-
みなさん、お疲れ様です。
WIL 人材開発部 ガンターです。
今回の記事はWell-being質問箱第2弾ですが、Well-being質問箱の趣旨を改めて説明いたします。
Well-being質問箱では、みなさんがWell-beingについてより親しみ、Well-beingを実現していただけるよう、Well-beingの研究を進める私ガンターから回答させていただくという企画です。
はじめに
今回はなんと、200名に近い方から質問をいただきました。
ですので、前回と同様に、質問をカテゴリーに分類し、ご回答したいと思います。
カテゴリーは以下の通りです。
- 合わない人と仲良くできる方法(16個)
- 在宅勤務・リモートワークについての質問(6個)
- 組織・会社が取り組むべきことについて(5個)
- 上下関係に関する質問(17個)
- 新入社員についての質問(2個)
- チームワークを高める方法(8個)
- 人間関係の改善(10個)
- チームのモチベーションのあげ方(10個)
- 人間関係をよくする方法(38個)
- プライベート・ワークライフバランスに関する質問(5個)
- 成果に関する質問(7個)
- いいチームの特徴(7個)
- その他(50個)
これらをいくつかのパートに分けて投稿させていただきます。
今回の記事では、
- 在宅勤務・リモートワークについての質問(6個)
- 組織・会社が取り組むべきことについて(5個)
- チームのモチベーションのあげ方(10個)
これらについて回答します。
在宅勤務・リモートワークについての質問
まずは、祖父江 俊介さんをはじめ複数の方からの「オンラインでのコミュニケーションや在宅勤務についての質問」です。
「オンラインが多い人もいる勤務体制の中で関係性構築のために大切なことは何でしょうか?」
「会うことのないコミュニケーション(電話、Teams、メール)に、少し不安を感じることもあります。このようなコミュニケーションの際に、気を付けたらよいこと、意識したら良いことなどがあれば知りたいです。」
どちらからもオンラインコミュニケーションに関する不安が伝わってきます。
オンラインでのコミュニケーションは、
対面でのコミュニケーションで得られる間接的な情報、
例えばボディランゲージが少なくなります。
対面だと「ちょっと今日顔色よくないな」とか、
「ちょっと元気ないな」とか雰囲気で伝わりますが、
オンラインではそういう情報を得にくくなります。
なので、オンラインでのコミュニケーションを取るときに、
話し手は「物事を明確に伝える努力をすること」こと、
聞き手は「相手が本当に言いたいことは何かを感じること」が大事だと思います。
これは、上司だけ、または部下だけがやることではなく、
コミュニケーションしている双方が力を合わせることが大事だということです。
また、オンラインであれ対面であれ、ミーティングを行うときには、
チェックインという方法で、今自分が何を感じていることや考えていることを共有する時間を設けることもとても役立ちます。
大切なことを話し合うときこそ、その入口で一緒に心と頭の準備をするための時間を設けることが大切です。
デジタルツールを使ったコミュニケーションでは、
チェックインは特に役に立ちます。
テキストを中心にしたコミュニケーション方法(Teamsやメール)しか使えない場合は、
たまにはユーモアを使ったり冗談を交えながらコミュニケーションを取るとつながりが深まります。
自己開示も人間関係構築において大切ですので、
テキストでもそれができると不安が消えるでしょう。
チームのモチベーションのあげ方
次は、Sherwinさん、フン・グワン・トウアンさん、衣笠哲也さん、CONRADさんらにいただきましたモチベーションについての質問です。
「日々の幸福感やモチベーションの維持の仕方について何か得策はありますでしょうか。」
「チームの士気を高めるにはどうしたよいか」
チームワークについての研究によると、チームのモチベーション・やる気に影響するファクターに、
「チームの自信」と「エンパワーメント」というものがあります。
「チームの自信」は、チームのメンバーが「自分たちのチームは成功する」と信じていることです。
「エンパワーメント」は、メンバーが仕事を任され責任をもって働いていることを指します。
両方あるチームのほうがパフォーマンスが高いといわれています。
「チームの自信」と「エンパワーメント」を高めるために、リーダーにできることがあります。
それは、
・仕事を成功させてメンバーの自信を高めること(→「チームの自信」に影響)
・ビジョンを明確にし、部下を励まし鼓舞すること(→「エンパワーメント」に影響)
などです。
ご自身がチームに影響を与えるリーダーであれば、
そういう観点でできることを考えてみるのはいかがでしょうか。
組織・会社が取り組むべきことについて
次は、組織における人間関係の向上についてです。
匿名で質問された「人間関係のWell-beingを高めるために、Well-beingを取り組んでいる他の企業の取り組みは何か?」という質問です。
ブリッジウォーターという海外の会社ですが、
そこでは失敗経験が尊重されています。
失敗から学ぶことができたら間違えてもいいし、
誰かが失敗したらなぜ失敗したかについて話しましょうということです。
失敗はWell-beingを損なうものではなく、学ぶ機会に変えられるならば、むしろWell-beingのためになるのです。
また、「ダイアログ」、話し合うことも大事です。
ダイアログとは、参加者が自分の考えをオープンに分かち合い、
重要なことへ力をあわせてアプローチする方法です。
例えば、問題が発生した時にチームで問題解決のためのダイアログが行われたりするそうです。
ひとりで抱えていないということです。
社員がつらい思いや恥ずかしい思いをした時に、その社員がネガティブ感情を書いて、書いたことを共有してダイアログを行うこともします。
つまり、「学ぶ機会の提供」と「ダイアログ」で人間関係を強くします。
最後に
ここで、人間関係のWell-being質問箱 その1を終わらせていただきたいと思います。
その2でお会いしましょう。