
#18「営業をやめたい」と思ったあなたへ。
はじめに
初めまして。セールスアシスト事業部セールスソリューション営業部の長島と申します。
昨年6月に中途入社してから、新宿支店の委託PJに携わっております。
これからセイヤクPRESSの一員として記事を書いていくので、以後お見知りおきを♪
【自己紹介】
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- 入社:2025年6月
- 出身地:神奈川県川崎市(生まれも育ちも!)
- 趣味:サッカー観戦、音楽鑑賞、ボルダリングなど(書ききれません!)
- MBTI:INTP(論理学者)
【略歴】
実は高校時代、サッカー日本代表の久保建英選手や俳優の桜井海斗と同級生!
卒業後は無事大学進学を果たすも、コロナ渦の影響によりあっという間に時は流れ、気づけば就活生となっていた2024年に新卒で携帯販売代理店業大手のIT系企業へ入社。
「セイヤク」同様、他社から依頼を受ける営業代行という形でBtoBセールスパーソンとして1年ほど勤めたものの、適応障害と診断されたことがきっかけで休職を余儀なくされ、遂に復帰は叶わず社内規定により自然退職。
数か月の療養を経て、ウィルオブ・ワークに入社。現在へ至る。
【なぜこの記事を書こうと思ったのか】
突然ですが、皆様は営業という仕事を通じてこうお考えになったことはありませんか。
──自分にこの仕事は向いていないのかもしれない。
──過程や方法ではなく、結果に基づいて評価されるのなら自分がやる必要がない。
──こんな仕事、今すぐにでもやめてやりたい。
きっとどれだけ優れた人でも、あるいは営業という仕事に携わり、酸いも甘いも噛み分けた経験のある人の方がむしろ、このような思考に陥ってしまったことがあるのではないかなと予想します。
僕の略歴をご覧になって、皆様お察しの通りかと存じますが、僕の前職での経験は決して華々しいものではなく、むしろどちらかというと失敗談の部類に入るのだろうと思います。
当時の僕は上記のようなネガティブシンキングに思考が囚われ、常に不平不満を口にしながら、確かな目的意識や到達目標を抱くでもなく漫然と働いておりました。
ですが、異なる業界の異なる企業に身を置いたことのある僕だからこそ、「セイヤク」における営業文化の独自性を客観的に観察しながら、そこで働く営業の皆様の悩みや不安に共感し、それに寄り添ったメッセージを伝え、明日からの行動指針となりうる気づきを与えられるかもしれないと信じています。
だからこそ、僕にとってこの記事は初回となりますが、大胆にもこのようなテーマで筆を執らせていただきました。
「理想の営業」という偶像崇拝
本題に入る前に、もう少しだけ僕の前職での経験をお話しさせてください。
新卒入社した会社では、「セイヤク」と同じく営業代行という形で、他社の業務委託を受けて営業を行っていました。
そこでは、主に携帯やPCをはじめ、オフィス周りに必要なOA機器を全般的に取り扱うBtoBの活動が主でした。
営業初挑戦、それどころか社会人としてのデビュー戦だった僕は向上心の塊でした。
泥臭くとも失敗を恐れず、当たって砕けろの精神で一日も早く仕事を覚えてやるのだと躍起になっていたのが未だ記憶に新しいです。
少し時を遡り、入社前の採用面接の際に投げかけられた質問も、同じく脳裏に焼きついています。
──「あなたにとって、理想の営業とはどのような人物ですか」
この記事をお読みになっている皆様も、ここで立ち止まってぜひご一考ください。
当時、この問いに対して僕は明確な答えを持ち合わせてはおりませんでした。
「お客様との信頼関係を第一に」とか「積極的に仕事を覚え、数字で貢献を示してみせる」とか耳馴染みの良い言葉を並べ立て、営業という仕事の本質、ひいては自分が営業を通じて何を成し遂げたいのかといった根本的な問題さえ、客観視できていなかったように思います。
しかし、その問答を通じて自分は採用されたのだという自負が、己を間違った方向へ導いていたとはこの時、知る由もありませんでした。
確かに、前職の環境は世間の一般常識に照らして優れているかといえば、決してそう言えなかっただろうと、今振り返っても感じます。
常に人材不足が嘆かれている部署で、新卒未経験にもかかわらず自分には何ら研修・教育の場が用意されておらず、入社後1か月ほどで2倍以上も歳の離れたベテラン先輩社員と同じ基準の売上目標が課され、オフィスに必要なあらゆる機器を網羅的に取り扱っているにもかかわらず、ろくに商材知識をつけられないまま現場投入され、それは惨憺たる状況でした。
業務委託という性質上、売上目標自体もクライアントから設定された一定の数字が求められます。一方、一気通貫でリード獲得から商談の実施、受注後の事務作業にアフターフォローまでを担当しなければならず、営業ノウハウは共有されず作成書類のフォーマットも各人でバラバラといったように、オペレーション全体が深刻に属人化していったためにチームワークは崩壊し、毎月メンバーの誰もが目標を達成できずに終わってしまいました。
営業という仕事は、成果が数字で見える分、評価もシビアです。
一件成約すれば胸を張れるけれど、結果が出ない時期には自分の存在価値まで揺らいでしまう。「頑張っても報われない」「チームで支え合うはずなのに、なぜか一人で抱え込んでしまう」──そんな日々を経験した方は、きっと僕だけではないと思います。
──「あなたにとって、理想の営業とはどのような人物ですか」
この問いに対する答えが分からなくとも、この現状に甘んじる凡夫は少なくとも当てはまらないだろうということは、重々承知しておりました。
しかし、当時の自分ではどうすることもできないだろうという無力感と、何とかしたいという漠然とした責任感が、僕をまた間違った方向に進めていったのです。
ウィルオブ・"セイヤク"
そのような状況下で僕は、とにかく闇雲にもがいていました。
一朝一夕で備わることのない商材知識を少しでも補うべく、せめて業界全体の理解を深めようとIT系の資格試験には積極的に挑戦しましたし、お客様からの質問や要望には迅速丁寧を心掛け、決して後回しにはしませんでした。
しかし、人材不足も災いし、最後には300~400社ほどの顧客企業を抱えていた僕のキャパシティは既に限界を迎えており、残業を繰り返した結果としてドクターストップがかかり、遂に復帰が叶わず退職を余儀なくされたのは前述の通りです。
時を経て、ウィルオブ・ワークに転職して営業として再出発を誓った僕は驚きました。
入社後およそ1か月にわたる研修により、営業未経験の方でも各プロジェクトに配属された後に即戦力として機能するような充実した教育体制があり、IS→FS→CSと各部門ごとに明確な役割分担がなされている『ザ・モデル』型の営業体系によりチームワークが促進され、型化戦略により各人のパフォーマンスに依存しない再現性ある営業活動が目指されている──自由度の高い社内公募制度も存在している一方で、退職や異動により人が入れ替わったとしても営業のノウハウや知見がロストテクノロジー化しない方式が目指されていて、前職の環境とは180°対照的だと思いました。
そのような環境下で業務にあたる中、僕は考えました。
特定の誰かの稀有な能力に依存するのではなく、誰もが同じ教育メソッドを通じて営業の何たるかを学び、明確な分業体制のもとに各プロジェクトへ配属され、先達が残してくれた既存の型に当てはまった活動をしていく中で一定の成功が保証されているとするならば、この場で自分が提供できる「価値」とは何であろうかと。
「成功」の儚さ、「失敗」の美学
思えば、前職時代の僕は誰かの期待に応えようと躍起になるあまり、自身の能力や知識レベルに分不相応な成功を常に求めていました。
トラブルを起こしてしまっても、誰かに迷惑をかけてしまっても、「大型契約をとってくれば……」「売上に大きく貢献できれば……」などと、結果にばかり目を奪われて個人プレーに走り続けていたのです。
しかし、本当に重要なのは「契約」や「売上」だけでしょうか。
会社にとって必要なそれらの数字を最大化するためのシステムは、既に自分よりも賢く経験豊富な先達によって確立されているのですから、突然ある日自分にだけ都合よく「数字を最大化するための取り組みが分かった!」なんてことは、あるはずないのです。
では、自分にだけ提供できる「価値」──それすなわち個性や独自性が最大限発揮されるのは、貴方が「失敗」した時だと僕は考えます。
ミーティングで共有される事例、型化戦略によって運用される制度、表彰される個々人の実績、そのどれもが誰かの成功体験です。
確かに成功体験は誰かの誇るべき成果であり、重要なレガシーになり得るものです。とはいえ、一度それらが表に出れば、誰もが同じような成果を再現しようと努力し、制度として浸透するはずです。
もちろん、そのような形で個性が発揮できれば素晴らしいのですが、誰しもそのような機会に恵まれるとは限りません。
そうであるならば、まさに貴方が「失敗」している時──それこそが、自分自身に気づきを与え、また誰かにとっては気づきようもなかった事実に目を向けさせることができる独自の価値であり、個性だと思うのです。
逆説的に言えば、僕自身も前職の失敗経験があったからこそ、こうして記事を書くことができているのですから(笑)。
──自分にこの仕事は向いていないのかもしれない。
──過程や方法ではなく、結果に基づいて評価されるのなら自分がやる必要がない。
──こんな仕事、今すぐにでもやめてやりたい。
冒頭の内容に戻りますが、このような考えがふと頭を過る瞬間は、大方何かに躓いて、仕事を投げ出してしまいたいくらい大きな失敗をしてしまった時が多いのではないかと思います。
そんな時こそ、思い出してください。失敗したとき、その時こそが貴方が最大限個性を発揮できるチャンスなのだと。
おわりに
ここで、皆様も一緒に考えていただいた問いに立ち返ってみましょう。
──「あなたにとって、理想の営業とはどのような人物ですか」
僕自身、この問いに対して明確な答えはまだ出ていません。
でも、それで良いのではないでしょうか。理想とはあくまで理想に過ぎず、実現できるかどうかとは別問題です。それよりもまず、目先の仕事に集中し、犯してしまった失敗から目を逸らさずに向き合う勇気、失敗を正直に報告してメンバーと共有しつつ再発防止に努めながら、全員で学ぼうとする気概──それこそが、誰もが明日から実践でき、体現することのできるファーストステップだと信じています。
