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「知らない人」ってやっぱり怖いよね?
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怖いです、異論は全然認めません。
大人になったら「怖いもの」ってなくなると思っていました。
いつになったら怯えずに「はじめまして」って言えるようになるんですかね?
加えて、私は「無言」が苦手です。
なので、「はじめまして」の後に会話のラリーを続けることの難しさと言ったら、
宇宙の起源の証明や、世界から争いをなくすくらい難しいわけです。
結局いつも「今日、天気いいですね?」とか、「最近寒いですね?」のような
気象庁公式アカウントとの会話になってしまいます。
今はRaise3期の公募期間で、絶賛壁打ちを行えるタイミングです。
その壁打ちではウィルグループの社員はもちろん、アクセラレーターとして社外の方にもご参加いただいています。
もちろんお二人とも新規事業のプロで、本当に心強い味方なんですが、このままでは皆さんも、ここ最近のお天気事情をお話しするだけになってしまいます。でしょ?
なので、ここは私が捨て石となり、血路を切り開きます。
少しでもお二人の情報を回収して、未来の皆さんに繋ぐしかありません。
でもやっぱり、「新規事業のプロ」ってめっちゃ怖そうじゃないですか?
すぐに「結論は?」とか、「それって事実ですか?感想ですか?」って言われそうじゃないですか?
もう不安でしょうがないですが、皆さんのために少しでも情報を得てこようと思います。
「ここは私に任せて!あなた達は先に!」です。
-
初めまして。
今日は天気いいですか? -
天気聞かれるのは初めてのケースで戸惑っています。
改めまして、よろしくお願いします。
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すいません、いつもこうなってしまうんです。
今日はあんまり結論から話さず、過程を楽しめたらと思います。 -
あまり良い印象を持たれていないような気がしてなりません。
ぜひお互いのことを知る機会になればと思います。 -
そうなんです。
今日はRaiseにアクセラレーターとして入っていただくお二人のこと、もっと知りたいな、と思いまして。 -
そうですよね、やっぱり外部の人ってなると皆さんも少し身構えてしまいますよね。
雰囲気的に怖そうって思われることも結構多いんですね。 -
確かに。
-
実際は全然怖くないですし、なんなら気さくで話やすい方なんです。
今日は少しずつ変な誤解を取れたらな、と思っています。 -
にわかに信じがたいですが、まずは簡単なプロフィールからチェックさせてください。
大体プロフフィールで人柄はわかりますからね。
-
バチバチなプロフィールじゃないですか。
流石にプロフィールの攻撃力が強すぎる。 -
あんまり自分の情報をネットあげないタイプなので恥ずかしいですね。
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え、スパイとかですか?
なんか最近流行ってますよね。 -
スパイじゃないです。
スパイって流行ってるんですか? -
そんなことより、新卒1年目から新規事業に関わっていたんですか?
それは流石に警戒してしまいます。 -
ちょうど入社するタイミングで、新規事業の部署ができたようで、運よく配属していただきました。
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どんな学生生活を送ったら、1年目から新規事業に取り組もうなんて思うんですか?
私が学生時代の時はそんなこと考えもしませんでした。 -
学生時代は、個人的に海外青年協力隊を行っていましたね。
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あれって個人的にできるんですか?
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そうですね、学校作ったり、水質改善したり、海外をフラフラしてましたね。個人的に。
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もうそれはダークヒーローじゃん。
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「ダーク」の要素がどこにあるのかわかりません。
ただそういった経験が自分のルーツになっているのは間違いないですね。 -
いろんな国に行っていたってことは、いろんな言語が喋れないと大変ですよね。
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意外と言語っていらないですよ。
いちいち言語覚えたらキリないので。 -
意外と言葉って捨てられるんですね。
でも、どうやってコミュニケーションとってたんですか? -
体で表現すれば全然伝わります。
-
体の表現で様々な言語をカバーできるとのことでしたが、新規事業でもそのスキルは役に立ちましたか?
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ちょっとそれはまた別のお話ですね。
新規事業となると、また別の能力が必要になります。 -
実際に1年目から新規事業の部署で働くって、どんな感じだったんですか?
全く想像できません。 -
とりあえず毎月東京に出張行ったり、怪しい新規事業セミナーに参加したり、だいぶ自由にやっていましたね。
できたばかりの部署で、新規事業の知見を持っている人がいなかったこともあり、試行錯誤を永遠に繰り返してましたね。 -
田中さん以外も初めての経験だったんですね。
そんなカオスな環境で1年目だと、メンタルにきそうですね。 -
自分の同期が開発や営業で会社に貢献している中で、
「自分は会社のお金を使って、何をしてるだろうな。」って思うことはありましたね。 -
確かにそのお金で出張に行ったりしてるわけですからね。
どういうつもりですか? -
ここぞとばかりに攻めてくるな。
ただ、新規事業においてしっかり投資してコストをかけることは、絶対的に必要なことなことなので、必要以上にビビってはいけません。 -
確かに。
長期的な投資なので、そのメンタルは重要ですね。
その後、実際に事業テーマは見つかったんですか? -
そうですね、その後はいろんな事業を経験しましたね。
縫製工場とコスプレイヤーの方々を繋いで、オリジナルの服が作れるサービスや、
パッチワークのコミュニティー事業など、様々な経験をしましたね。 -
やっぱり20年近くいると、いろんな事業に関わることがあるんですね。
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今お話したのは、最初の3,4年間のお話ですね。
そのあとは研究開発の方に移って、新しい技術をベースとした新規事業の立ち上げを行なっていました。 -
もうそれはキリないって。
本当は全部聞きたいところですが、進ませてください。
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今でいうVRゴーグルのようなものを、ドラゴンボールのスカウターをモチーフに作成したけれど、時代と量産が追いつかず、うまく行かなかった話とか聞きます?
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めっちゃ興味あるけど。
残りの15年はまた今度聞かせてください。 -
今でいうKindleのような電子ペーパー端末の開発を誰よりも先に着手した話とか・・・
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全部絶妙に気になるんだよなぁ。
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研究開発を中心にいろんな事業の立ち上げを経験したことはわかりました。
田中さんはメーカーだったこともあり、toBが強いんですかね? -
新規事業における考え方は、toBもtoCも共通するとは思いますが、経験としてはtoBが豊富ですね。
想定顧客がtoBの事業案などは任せてください。 -
いろんな経験をしていると思うのですが、やっぱり作り上げたサービスが売れる瞬間とかが1番嬉しい瞬間なんですかね。
どうなんですか? -
とても悩ましい質問です。
同時勤務していたメーカーで最後の10年は1つの事業に集中していたんです。
その時はカラオケとヘルスケアを組み合わせたコンテンツを考えていました。 -
とても明るくてハッピーなさサービスですね。
そういうの好きです。
歌いながら運動する、みたいな感じですか? -
そうです、映像と音楽と一緒に歌いながら運動するイメージです。
当時、震災があったタイミングだったこともあり、そのコンテンツを仮設住宅に提供したりしていたんです。 -
確かに運動もできるし、楽しいし、ぴったりじゃないですか。
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そうなんです。
当時は体操のお兄さん、って言われてました。(照) -
今日イチで嬉しそう。
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そこでおばあちゃんに
「地震起きてからこんなに笑ったのは初めて」って言われたんですね。
その瞬間が1番嬉しかったです。 -
自分が作り上げたサービスが、人の喜びにつながる瞬間って、事業を作った人じゃないと経験できない最高の喜びですね。
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その時は本当にやっててよかったー!!って思いましたね。
同時に自分は何者にもなれるし、なんでもできる!って改めて気付かされましたね。
新規事業にはその自由とパワーがあります。
本当はもっとたくさん田中さんのお話したかったのですが、
流石に永遠にお話できてしまうので、今日はこれくらいで勘弁してあげようと思います。
続きはみなさんの壁打ち会で聞いてみてください!
びっくりすることに、記載したお話も会社員時代の一部のお話でしかありません。
その後、独立もされているので、またその時のお話も聞いてみたいですね。
田中さんはこれまで、何度も、企業の困りごとを解決するような事業開発に取り組んで来られました。
toB向けの事業案をお持ちの方は、ぜひご自身の事業案を田中さんと一緒にブラッシュアップしてみませんか?
あんまり盛り上がりすぎると、全然お話が進まない可能性があるので、そこだけ気をつけてください!
田中さんとお話できるこの機会に、ぜひ壁打ち参加してみてはいかがでしょう!
次は長田さんをご紹介させていただきます!
キーワードは「甲子園」です。
続く
〜株式会社アルファドライブについて〜
企業内新規事業開発を仕組みづくりから一気通貫で伴走支援するコンサルティング会社。
新規事業開発支援のリーディングカンパニーとしてトップクラスの実績を残しており、
それぞれの企業文化にあわせたプログラムや制度設計はもちろん、事業のグロース・アクセラレーションの支援まで、
過去に新規事業を立ち上げた経験のあるメンバーが事業一つひとつ、社員一人ひとりに向き合い、高解像度な伴走支援を行っています。
この記事を書いたレポーター
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